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第三話 初級ダンジョン(大嘘)


 切りどころを見誤った気がします。短すぎますよね・・・読んでみたらわかります。


「ええと?このダンジョンは十四階層からなる初級ダンジョン・・・ほう。推奨レベル十一・・・。なんか申し訳ないの」


 このダンジョンは極めて低難易度の初級者用ダンジョン。出てくるモンスターはスライムやゴブリン。ボスもホブゴブリンとゴブリンの集団と、レベル七百が来るようなダンジョンでは一切ない。


 実際。この世界において人を殺すという行為は基本的にしようものなら、まず不可能に近い。


 人自身の防御力はレベルに比例するが、そんな防御力以前に殺される前に人間から人間への攻撃は神の加護によって一発で即死なんてことはもとより絶対ない。そんなことがあれば、この世の原理に反している。といえるだろう。


 が、そもそも人間ではない神である白仙(びゃくせん)に人間やこの世界の住人の常識など通るはずもないと、天界でその様子を見ていた漣と人伝を頼りに頼りまくって見ることのできた桃は思わざるを得なかった。


「むー。張り合いがない」


 そんな愚痴を漏らしたとき、ふと兵士から言われたことを思い出す。


「最近、ダンジョンで異常性が出ており、モンスターのレベルや種類が変化している事例が報告されています」


 そんなことを思い出しつつ、刀は一閃を描き迫ってくる(つち)を持ったゴブリンを上下に真っ二つにする。


 階層は六階層目。半分に差し掛かるところである。


 そして、今まで白仙が知らぬ間に発動していたスキルが度を増して発動する。

 発動時の色は、黄色を超え点滅していた。それには、第七階層のゲートを開ける前に白仙も気づく。


 スキル名不運。効果は字の如く、運が逆に奇跡と思えるほど下がる。

 そう、あの神速中のグレートオークもギルド会館内での職員の詐欺。そしてあの三人組の男も不運により引き起こされた、ただただ運がなかったことである。


 そして今、ゲート前で点滅している様はまさにその先が不運すぎる、悪運であることを示しているほかなかった。


「ふ、不運?(わて)は神様で祀られる存在の癖して運がない・・・とな?これは。失笑もんじゃな。ま、まあ今は祀られる存在ではなか、先へ進むほかないの」


 ゲートの横にある、リーダーに冒険者証をタッチしゲートが開く。そこは、広いフィールド。モンスターは依然見えないが、巨大なモンスターが三体いても問題がないほど広く、高さもあった。


 そして、足を一歩入れる。が、反応なし。全身がゲートを超え、フィールド内部へと入った瞬間。左右にスライドして開いていたゲートが閉じられる。


 まさに不運。


 振り向いた時にはすでにゲートは閉じ切られ、完全に密室状態。そして、極めつけは情報にないモンスターがこのフィールドに現れているという事実であった。


 読み応えが味のこの作品が千文字って!プロローグと比べると七分の一とは・・・これ如何に。

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