やはり俺の青春ラブコメは間違わない
初心者なので暖かい目で見てくれると幸いです。
あー暇だ。
暇すぎる、暇すぎて暇以外の言葉が出てこない。強いて言うならI'm freeだ。
2年生になってから五日目、2年4組では5時間目に学級の組織決めが行われている。
出席番号が後の方なので、窓側の1番後ろという、強ポジを当てた俺はざわついてる教室の中とても暇している。
何故組織決めが終わらないかというと、副委員長が決まらないからだ。他の委員会、特に学級委員長はすぐに決まった。確か、学年でも有名な女子だった気がする。清楚系で黒髪が良く似合っている。ちなみに俺の隣の席である。そんな学級委員長になり教卓の前に立ち司会を務めてる彼女もまた誰も副委員長が決まらず困っていた。
俺は周りを見渡す。他のクラスは隣の奴らと喋っていた。それ程声は大きくないが、大半の生徒が喋っているので、そろそろ先生が怒りそうだ。え?俺は誰かと喋らないかって?俺は1人が好きなそさ。やばい動揺して噛んでしまった。
失礼かみまみた。つまるところ俺は友達がいない。どーせ、周りで喋ってる奴らは『あ~、誰かはやくやんないかな~』と思ってんだろ。』そう思うお前がやれ』と俺は心の中で呟いた。
あ~マジそろそろ誰かやってくね~かな、あと10分で5時間目が終わりそうだ。
いやまて、さっきの俺の論理でいくと俺が副委員長やらないといけないことになるじゃん。仕方ない、こうなったら、前に立ってる可愛い学級委員長の為にも副委員長になるか、そして、みんなのヒーローになり、陽キャの仲間入りするか。おもむろに手を上げると、クラス全員の目線が注がれる。
『お、こいつやってくれんじゃね?』
と目線が物語っている。そして僕は言った……
『先生お腹痛いのでトイレ行ってきます』
残念、僕はそんなめんどくさい事しませ~~ん。あと10ページで読み終わるラノベをポケットに入れ、僕は教室を出た。副委員長なんてのは人生に物語ある人がやるべきだと思う。俺なんて物語がないやつがやるべきではない。俺にはラブコメなんてないんだ、だから間違えることもない。俺の大好きな某ラノベみたく。それに俺は人生何も求めない、ラブコメがあるのは本の中だけでいい。俺はトイレに向かわず、ある教室に向かった。いまは使われてない空き教室だ。使われてないくせ、掃除はするため、綺麗で居心地がいい。日が当たる席に腰を下ろし、本を開く。残りの10分間でラノベを読み切り。チャイムがなったので教室に帰ると、信じられない光景が広がっていた。黒板の副委員長の欄が埋まっていた。ここまで分かる、しかし、驚いたのはそこに俺の名前が入っていたことだ。
『吉崎副委員長頼んだぞ』
担任に声をかけられた。
『え……』
吉崎陽吉崎陽の青春ラブコメは間違わない……はすだ。
ここまで見て下さり、ありがとうございます。感想、アドバイスなどあればぜひぜひ