表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/52

第46話  愛rain

ネズミー先輩の真似事はしてみたものの、

ことが済んだ後の恥ずかしさが尋常じゃなかったw


一応この部屋のベッドはツインでダブルなんだけど

この日のあーちゃんは特にテンションが異常だった。

正直、お酒でも飲んでるのかと疑うぐらいホントに凄かった

(なにがとは言いませんけどねっ!!!w)


「しょーちゃーん、今日はそっちのベッドで寝ていい???」

「っていうか寝るからね!!」


ほら、こんな感じ。

ストラップを大事そうに握り、更にソレをぎゅっと強く握りしめて呟く

「………こんなの…」


聞こえた、確かに。

でもコレは別の意味だろうと感じた。

なぜならそう言ったあーちゃんの瞳は潤んでいて、

その潤みを帯びた瞳から涙がベッドの掛け布団にこぼれ落ちた





どうしたのか。


俺のしたことが気に入らないことがあったのか


瞬く間に俺は今日あーちゃんにしたこと全てを振り返る。

欠点はなかった。自分でも思う程度だから本当にそうだろう。




◇◆◇◆◇◆◇

待ち合わせしている時に、付き合う前の映画の(くだり)を思い出した。


その時の様子をまた思い出していた。


アレは映画を見てた時、そしてその後の出来事。

確かにあーちゃんはその日も涙を流した。

映画の内容とは関係なく涙を流していた。


そしてその時に聞いた言葉だった。



『私、両親に忌むべき存在だってさ、直じゃないけど聞かされたんだよね…』



◇◆◇◆◇◆◇




それを思い出した。



「あーちゃん、両親はあーちゃんの事を忌むべき存在だと言っているんでしょ?

でもね、そんな忌むべき存在である【あーちゃん】を必要としている人はいっぱい居るんだよ

大丈夫だよ。

あーちゃんはご両親からは嫌われようとその分俺が、俺たちがあーちゃんを愛するから」



「だからあーちゃん、こんなのって言わないで?」

「やっぱりその事と闘ってたんだね、

ヒントを提示するよ。



ほぼ答えだけどさw



ご両親に忌まれようとも、結局は自分が。



【あーちゃん】自身がどうしたいか。


なんじゃないかな?



あーちゃんはコレからどうしたい??」


なかなかやっつけのヒントの提示の仕方だったけど

まぁコレであーちゃんが吹っ切れるならいいよねw



涙を振り払って俺の方を見つめる。


「私は………生きたい…!」

「【あるぺじお】のみんなと……そして誰よりもしょーちゃんと…!!」



答えを見つけられたようだ。

なんだか視点がずいぶんと上からむしろ神?みたいな視点だったけど俺なんだよなw


吹っ切れたようでよかった。

あーちゃんは自分のベッドで横になっていたから俺が元まで歩いていってベッドの端に座った。


「ありがとう、これからも大事にするよ」


彼女の頭に手を伸ばして撫でる。

「とりあえず明日は今日よりもゆっくり楽しめるようにしてるから、寝よっかっ!」



彼女が横になっているベッドに入り込んだ。


正月の感じがフラッシュバックしたけど違う。

明らかに。


今の彼女には『抱擁』が何よりも必要だろうね


人はなにかに包まれることで安心感を感じるらしい

何かの本かテレビかで読み聞きしたことがあったのを思い出した。




部屋中の電気を消した。



少し涙で濡れた瞳を(ぬぐ)って


抱擁した。


「おやすみ、あーちゃん。」







はたまた愚兄が帰ってきました


Twitterの過去に捨てたアカウントを調べだしてコレ絶対お前じゃんって。


もうね、速攻で鍵かけましたw

兄のアカウント特定したらブロックしないとこの作品までいずれ読まれそうで…w

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ