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第24話 右半身

ピーポーピーポー。

よく街で聞く音とは違って聞こえる救急車のサイレン。


目が開いた。

気が付くと見知らない天井、ガタガタする寝床。

そうか、俺は今運ばれてんのか

姉さんが露骨に反応するもんで救急車の中が騒然とした



「かける……!」

雫が俺の顔に落ちる、冷たい。

でも不安の色が見えた涙には少しばかり、気のせいだろうが温もりも感じた。

右の手を伸ばそうとする、が腕から先が全く上がらない。


<そろそろ着きますので降りる用意してください


そう言われ姉さんは荷物を片していた。

着いて車が停車した時、俺の左手は姉さんの頬に当てて

「ダイ………ジョ……ウ…ブ……」

口が動いた、無意識だが喋られる事に変わりはない

って事はバイトに復帰できるってことだなっ!!!?w


そして担架を救急車から降ろす時、微かに俺の目には見えた

あーちゃんが乗っていて、そして、震えていたのを。


また意識が遠のいていく…。














気が付くと見知らない天井。

運ばれたのを覚えている俺はすぐに病院だと分かったが、俺の体はどうなったのだろうか、どうなっているのだろうか。

寝込んだままの身体を上半身だけ起こす。


体の右半身と腰あたりが痛む。

しっかし事故った時の事全く覚えてないもんなのなw

ものの数時間前だと思うんだけど。

そう言えば俺のスマホは何処(いずこ)へ?

日時を確認するものがない。

しかも身体は恐らく動かんだろう、まぁいっかなw

少しばかり眠ることにする。



んで起きましたと、でもどうしましょう?

俺の左腕の肘あたりには点滴がぶっ刺さってるから露骨に動いたら痛みそう。

周りを見渡す、するとナースコールボタンがあるではないですか!!

初めて押すんだよなぁ〜w

ポチッと!!!



<お目覚めになりましたかっ!!?

「あ、あぁ。ハイw」

若い、姉さんやあーちゃんと歳は変わらんだろうな人だ。

しかし俺達とは違う、人の生命(いのち)と向き合っていく仕事をしていらっしゃる。


<点滴変えますね〜

「はーい、お姉さんってなんでこの仕事に就こうって思ったんですか??あっ、嫌なら言わなくていいですから!」


<ん〜、そうね〜…カッコイイって、思ったの。

「カッコイイ…?」

<そ、小さな子達はさ、幼い頃1度はヒーローに憧れるよね、


でもヒーローは危ない時に助けることは出来ても治療は出来ないでしょ?


でも治療してくれるヒーローに昔、会って感動したの。だから自分もなれたらなってw




「いい、エピソードですね…泣きそうになりましたw」

「すみませんお止めして、ところで日時って分かりますかね?」


<えーっと、12月の1日だね〜。もう12月か〜…



言葉を失った。

何故かは賢明な皆なら分かるだろう?

だってさ!?

俺、1週間寝てたんだぜっ!!!?

1週間あれば何ができるよ?色々出来るぜ?


「あっ、俺の私物とかってどこにあるか分かりますか?」


<あー!預かってるからちょっと待っててね♪

【数分後】

頂いたものの中には勿論スマホがあるよね。

で、1番気がかりなのは生徒手帳が真っ赤になってるんだけどw

むしろ赤を通り越して黒くなりつつあるんだけどコレってもしかして俺の血だったりするのかなw


まぁいいや、スマホの電源を着ける。

するとLINEの通知が999+でカウントがストップしている


とりあえず、姉さんとあーちゃんにはLINEの1つでも入れておかないとね



「おはようございます、起きましたよ!死んでませんよ!」

「また時間がある時遊びに来てね☆」

っと。

そりゃあ驚くよね、俺が1番驚いてるけどw

1週間寝たっきりって最早死んでるって思っても悪くないレベルだと思うわw


そしてお昼頃だろうか、部屋のドアが開いた。

そこにはあーちゃんと姉さんが居た。


なんでだろうか、俺の目からは透明な雫が数多と零れ落ちる。


「かける……!」

姉さんが走って寄ってきた


「おはよう、姉さん。あーちゃん。」

「右半身はまだ痛むから来るなら左側に来て欲しいかなw」


「おはよう、しょーちゃん」

あーちゃんまで涙してるw


「もうw皆泣いてるじゃんw俺も泣いてるけどさぁww」

「あっ、姉さん!俺の体の状態ってどうなってるの?」


「先生に聞いたらあと2週間は治るまでにかかりそうってさ、思いの外強く当たったらしくて、折れてはないんだけどそれに近いラインまでいってたって。」


「2週間…!ふぁー!長いなぁ〜…早く現場復帰したいんですけどしょーちゃん!」


「しょーちゃん、復帰する時は言ってね?みんなで復帰祝いするんだから!w」

「しょーちゃんが居なくて仕事の効率が少しばかりだけど悪いのw」


あらまぁwそこまで言われたら早く復帰したいですなぁ!


「まぁ!お任せなさいな!」

「で、俺が事故った時ってどうなってこうなったの?w」


「それに至っては姉さんが説明しよう!」

「翔楼はいっつもの道歩いてたよね?運転手さん曰く、目の前に来た時ぐらいにふらつくような素振りを見せて左側歩いてたキミがふらっと道に出てきてそこにバーン!と当たった感じだね?」


道理で意識が無くなってた訳さw

にしてもそんなに俺疲れてたんだね


「姉さんごめんね……。俺が復帰したら1週間休める券使っていいからそれまで頑張って…」

ダメだ…変わろうって、そう思って始めたのに…

結局姉さんに頼る、あーちゃんに頼る…。

頼る事は悪くは無いけど、でもそればっかりじゃ………。



これから頑張らないとダメだな…………!


続く〜!








ほら!12月ですよ!

クリスマスまであと3週間弱!

急ピッチで彼氏or彼女作って頑張ってくださいね!

私は相変わらずにクリスマスは家族と過ごしますよ(´・ω・`)

最近の子は活発ねぇ!

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