第1話 見習いメイド始めました!
『よろしくお願いします!!
こんな自分を変えたいんです!』
物語は不意に始まる…!
名は伊達翔楼
そんな弱冠17の少年にはとある願望があるのだ。
そう、その願望とは
「今」の自分を変えたい。
今。というのは今までの17年間、何かに依存して生きていた。
というのは例えば、友達だったり家族だったり場合は数多の程ある。
その依存するのを辞めたいのだ。
俺には友達もいるし、なにか事があればソイツらに頼む事もある、
でもソイツらが居なくなったらどうするのだろうか。
それを考えて恐ろしくなったのを覚えている。
だから今、少しずつでいいからこの甘えきった根性を変えようとしてるんだ!
幸い、俺には姉がいる、それにバイトをしている。
そこに入れてもらえるように姉が上の人と話したそうだ
快く承諾して頂いた。
内心ホッとした、ここを落ちたら自分で探さなければならない。
依存しきるのはここまでだ。
これからは姉にも依存しない!
頑張ろう、俺。
して、そのバイト先を知らない俺は魔境に放り込まれたのだ
学校が終わり、友達の誘いもあったがバイト始めて初日で遅刻はしないように行かないと!
「ごめん俺今日これから忙しいんだw」
「あー?お前もしや彼j…」
「ちげぇよwまた明日な!」
そう言い切り、走ってバイト先に向かう。
片道走って10分ぐらいだろうか、俺は走りは中々早い方だと思っていたから
普通の人からしたら15分ぐらいかかる道だろう
そして着いた。
が、絶句した。
姉は今まで1度もバイトの内容を家族に明かさなかった、
強いて言うなら「接客」がある。と聞いていた。
そういう事かよ!!!!!
喫茶店【あるぺじお】
なんじゃこりゃああああああああああああああああああああああ!!
な、なな…なんか可愛くフォントで書いてあるじゃねぇかよ!
フゥー…落ち着け俺。
深呼吸深呼吸…
堂々と入るんだぞ。
\ガチャッ/
『おかえりなさいませご主人様♡』
思わずに足を引いてしまった。
こういう接待されるのは慣れてない
遠く離れたメイドがこちらに振り向く。
生憎、俺の目はそんなに良くなくて顔ははっきり見えなかった
「翔楼じゃ〜ん!!」
抱きつかれた、誰だと思い体から突き放す。
抱きついたのは誰あろう姉様であった。
「姉さん!?」
それを聞きつけたバイト仲間達
「この子が弟くん〜??」
\きゃー可愛い〜♪/
恥ずかし過ぎて顔を赤らめてしまった
「赤くなってる〜w可愛い〜」
「僕をいじるのは別にいいんですが…w」
とりあえず周りにことわりをいれておく。
「姉さん、あの人のところに連れてって欲しいんだけど…」
「はいはーいOK〜♪」
\コンコンコン/
\ガチャッ/
そこには椅子が並んでおり、面接の為とはいえ先までの店とは感じさせないような真面目なごく普通な机があった
「失礼します、姉から紹介に当たった伊達翔楼です」
座っていいよ〜♪/
遠くから聞こえたが気にしない
「失礼します」
少し待つ、どうやらお忙しいようだ
お待たせしたね〜
驚愕した、声を聞いて分かってはいたが女性。
しかも!
見る感じとても若い、20前半のような容姿。
でも落ち着いた様な雰囲気のある女性。
この人がバイトリーダー…
「色々な事はお姉ちゃんから聞いてるから、単刀直入に聞くね?」
「はい」
「女装趣味とか…あるの………かな…?」
急に赤くなってしまった
「あ、ありませんよ!!w」
「でも、ここメイドカフェだよ?」
うっ…姉さんから聞いてなかったのは
俺の不手際……。
「でも!働きたいんです!
もう決めたので引き下がれないんです!」
そう、引き下がる気など毛頭ない。
「どうして、何がキミをそこまでしているのかな?」
「俺は…いえ、僕は今まで依存してきていました、何もかも…」
「家事や、友人関係もです」
「よろしくお願いします!!こんな自分を変えたいんです!!!」
「分かったわ、とりあえず!」
「今日は着替えの用意はしてないから、遠くに席を取ってるからそこで座って他の子達の名前だとか動きだとか見ててw」
良かった〜…
ホッと胸をなで下ろしたw
採用はされたみたいだ
内心ガッツポーズ。
次のお客様はあなたですね?
ーーーーーーー3名様でお待ちのドドリアさん、ザーボンさん、フリーザ様ですね?ーーーーーー
思いの外本文書いてたら多くなっちゃった(*・ω<*)てへぺろ
書いてたら楽しくなっちゃって…w
自重はしませんけどね!