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第一章5 小さな幸運

俺、鷲崎奏太は、毎日を同じように過ごし、ただただ無駄な日を送っていた。そんな日が、去年いっぱい続いたためか、リア充になることはおろか、彼女を作ろうとさえしなかった。確定的に終わっていると思うことは人間には基本的に無関心ということだった


 しかしそんなある日。転校生がうちのクラスにやってきた。その転校生の名は椎名璃那。とてつもなくかわいい。初日でクラスの人気者になっていた。もしかしたら、転校生というものはそういう扱いなのかもしれないがそれを軽く上回るくらいの人気っぷりだった。人と話すことは苦手な模様。椎名は世界最強の天然であった。


一番変わったのは俺の心情だ。今までは、

「かわいい」「かわいい」「かわいい」

しかなかったにもかかわらず、今は

「絶望」「怒り」「復讐」

の三つになったことだ。そこで俺はある作戦を考えることにした。

それは名付けて{椎名にきらわるぞ作戦}

内容は

1椎名が落としたものを一切拾わない。

2机がくっついているから、離していく。

3最終手段 無視

今遂行している作戦は、もうすでに最終手段だった。俺には無視することなんてできない。などと思っていた。六時間目も終わりあとは、ホームルームだけだった。先生を待っている間、俺はもちろん読書をしていた。椎名は…というと、疲れたのか、机にむかって顔を伏せていた。おそらく寝ていると推測される。

ガラガラっと音を立ててドアが開いた音に反応し、椎名は飛び起きた。


「はいっこれからホームルームはじめるぞ。 なにか連絡のある者はいるか?」

「………………………………………」

「なさそうだな。今日の掃除は一班。じゃあ終わろう。」


日直が、


「起立 気を付け 礼」

といって、今日一日の学校生活は終了した。切りが悪かったので少しだけ読んでいこうと思ったとき、


「ねぇ そうたー!」


聞きなれた声が、教室中を反響させ、今いる、生徒すべての耳に入る音量で呼んできた。


「鷲崎君って、かなたじゃなくて、そうたなの?」


そんなひそひそ話が聞こえてきたが、そんなことは気にせず、


「んだよ。なんか用か?」

「ちょっときて、ここじゃ言えない。」


(おいおい。告白か?そんなこと大声で言うんじゃないよもう。)自意識過剰すぎる思い込みだった。すぐに、鞄に荷物を詰め込み梨美のいる場所へ向かった。


「こっち、こっち。」


手を招き猫のように振っていた。俺は、走って梨美を追いかけていった。屋上に上がると、外を見ながら、飛び降り防止用の、網をつかみながら言った。


「そ、そうたのおかげで、クラスには少しなじめたかな。ありがと。」


は?え?告白じゃないの?(orz)思い込んでいたことと、大きく的外れな回答が出てきて、頭に入ってこなかったが、


「お、おおう」


と、相槌を打ってやった。


「話は、以上か?」


そう問うと、梨美の表情は明るくなり、屋上から去ってしまった。俺は梨美の行った方向を見ながら少し風に吹かれていた。何分か経ったかわからない。体感時間は、一時間と言ったとこか。現実では三分という短い時間だった。俺は荷物をもち、屋上をでた。階段を下り下駄箱へ向かい、校門をでた。

 なぜかわからないが、俺は暗くなっていた。椎名に嫌われるっていう作戦は、成功した確率は非常に高いと思うのだが、梨美のあの笑顔。去るときのあの表情。あれには何が隠されているのか。俺以外の人が考えたら、普通にありがとうの意味などが想像できるのだが、俺は一味も二味も違った。俺の脳内は、あの笑顔の裏には、なにかこう、引っ越しするとか、もう会えなくなる、死んでしまう。ということが隠されている。と思っていた。

 なぜそんな脳内になるのかというと、今まで見てきたアニメがそのような結果になっていたのだ。俺は落ち着こうに落ちつけなかった。しばらく道を歩いていると、想像もしない大事件が起きた。

 俺の目の前に、椎名がいたのだ。


「あっっ」


思わず声を漏らしてしまった。ぎりぎり気づかれなかったが、俺はドキドキし始めた、(おいおいおいおいおいおいおいおいおい。どうなってんだよ。なんで椎名が俺の目の前にいるんだよ。)俺は動揺を隠せなかった。とりあえず気づいていない感じを出して、スマホをいじっていた。しかし視線は椎名に行ってしまう。ちらちらちらちら。音が聞こえるんじゃないかっていうくらい見ていた。

 すぐに俺は異変に気付いた。なかなか、椎名が俺の視線から消えないのだ。消えないというのは、同じ方向で歩き続けているということだ。(家の方向がまぁまぁ同じなんてあるある。)自己暗示していた。あえて今日はいつもとは違う道で帰ろうとした。いつも曲がる一個前の角で曲がり、普段の歩行速度の約三倍で歩いていた。またしばらく歩き、家に着く角の所を曲がった。


「あ」


目の前には椎名がいた。(あいつまだこっちなのかよ)怒りがわいてきたのだが、抑え家に向かった。椎名が少し先で俺の視界から消えた。(やっとあいつ俺の視界から消えてくれたよ。ながかっt……………えええええええええええええええええええええええええええ)曲がった先は道ではなく家の門だったのである。少し時間をおいてから、その家へ向かうと表札には{椎名}と書いてあった。

 脳内を整理していた。


「俺の家はここだろ?あいつの家は、そこ。はああああああああああああ。俺とあいつの家が、隣なのかよ。」


俺はもれなく発狂した。家が隣とか頭おかしい。この世に神様なんていない。そう思っていた。うれしいのかうれしくないのかわからない感情に飲み込まれながら、家の鍵を開けた。



椎名とぶつかったあの日から。


俺の人生は狂い始めた。


普通の生活から


ラブコメ的展開へと


今後どうなるのか


彼らはまだ知らない。




第一章終了

皆様こんにちは、こんばんは。著者のあさけいです。今回は「ある日から未来視ができるようになったのだが…」を読んでくださり誠にありがとうございます。

 今回を持ちまして、第一章を終了し、第二章に行きたいと思います。

少し重要なことがあるのですが、これから、書く頻度というか、投稿頻度が、少し遅くなると思います。夏季休業ということで、様々なイベントがあるので執筆できない状態が続いて遅れる場合がございます。

いつも読んでくれる方には迷惑をかけてしまうかもしれません。申し訳ございません。

忘れることはないので、今後ともよろしくお願いします。


感想などはどしどし書いていってください。またね!

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