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周りの違和感

古市譲:あーー今日も疲れた なんか遊びてーー

 俺の名前は古市譲 社会人だが働いておらず自分の特技のテニスに打ち込む日々 こう見えても中学高校と大きな大会で何度も優勝して今では地元のテレビに出るほどすっかり有名になっていた 最近では取材や練習でほとんど休む時間がない

古市譲:えーーと、ここかな?

 今日最後の仕事で取材がしたいと事務所の人から言われレストランで待ち合わせすることになった 待ち合わせのレストランは自分も初めて来るところで繁華街の横の薄暗い通りにぽつりとたたずんでいた 雰囲気はなんだか怖いが見た目はとても大きな豪華な別荘のようだった 中に入るともう取材の人がカメラマンらしき人や音声の人?と座ってなにやらしゃべっていた

古市譲:あのーー、古市譲です ついさっき電話をもらってここへ呼ばれたものですが‥

沙希:あっこんにちは、お忙しい中すみません どうぞ今日はよろしくお願いします

古市譲:よろしくお願いします 結構待っちゃいましたか?

沙希:いえ、私たちもさっきここへ来たばっかなんで‥

 取材の人たちはみんな女性で黒いスーツを着ていた 俺の予想通り話しかけてきた人意外の二人はカメラマンと音声の人であった 大きな器具を机の上に広げていた

古市譲:この店は俺たちだけなんでしょうか?

沙希:ええ、先ほど店の人には許可を頂いてますから一日貸し出ししてます どうぞゆっくりしてください

古市譲:え? まだ取材しないんですか? 早く終わらせたいのですが‥

沙希:まぁ、とりあえず座りましょうか

 俺はその女性に強く勧められて長椅子の奥へと座らされる 俺の周りを取り囲むようにして座る三人の女性 なんだ? この空気は‥苦手だな あまり顔をまじまじと見れない

ももきゅん:いらっしゃいませ ご注文はお決まりになりましたでしょうか?

沙希:私たちに何か飲み物をお願い

ももきゅん:はい かしこまりました

 ここに来た店の人はメイド服を着ておりとても礼儀正しく接していた

しばらくして水が運ばれた ちょうど喉が渇いていたんだよな そう思い水をいっきに飲み干す

実優:ところで貴女、服はお好き?

 突然、向かいに座っているサングラスとニット帽をつけている女性が話しかけてきた 場の空気を感じたのだろうかすごく優しい言葉で話す

古市譲:え? えーーまぁ普段から着るものには気を遣っています それがどうかしましたか?

実優:好きなんだ服 ドレスは?

 どれす? 彼女はいったい何をいっているのだろうか? もしかしてこれは俺を試しているのかもしれない よく俺は女から逆ナンされたくさんの女と経験してきた こいつ俺に惚れて好きな女性のタイプでも聞いているのか‥そう思った

古市譲:そうですね 地味なものよりかは結構派手なドレスとかのほうが好きですね

実優:うふ、よかったわ 貴女にきっと似合うドレスがあるのよ

古市譲:ん? どういうこと‥

 突如視界がぼやける 周りの女性がニヤニヤして見ていたのを最後に俺はそのまま倒れてしまった

沙希:ようやく睡眠薬が効いたね

実優:これからこの子がどのくらいかわいい女の子になれるか楽しみだわ 私、嫌がる男を女の子に変身させることが趣味だから

沙希:よかったわ みゆ姉もさとみちゃんも強制女装を楽しみましょ、うふっ

 ここから始まる残酷な仕打ち 俺はまだ想像できていなかった 今日はいったいどんな強制女装が行われるのだろうか

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