43.5話 巨大ロボット 制作秘話 眼部分
完次は寝室に戻り一枚の大きな紙を取りに行っていた。
慣れなかった工場のやたら長い廊下。アニメのに登場するこの工場は機能、設備は申し分ないほど充実している。
しかし、広すぎた。
一人の大人の男性と八人の女性と子供12人が生活するには大きすぎたのだ。今完次が歩いている廊下は100メートルも続く長い廊下に幅も広く車一台が悠々と通れる幅となっている。
この広い通路を大の大人である完次はスキップしながら移動していた。
傍から見れば気持ち悪いと思うが完次は気分は最高なのだ。
巨大ロボットの製作に行き詰まり進捗状況が芳しくなかった。何時間も悩み解決できず何日もアイディアを考えていたが見つけ出す事は出来なかった。だがしかし、今さっき解決方法見つけ製作を再開できる確信を得たから嬉しかったのだ。
柄にもないスキップもここで終了だ。この数日籠っていた部屋の扉の前に立っていた。もう一度周辺を確認し誰にも見られない事を核にした後扉に接近する。
プシュー
という音同時に扉が開くと、様々な機械の動作音が響いていた。耳障りとは思わない。むしろ好きな方だった。
ここでエイト達と数か月もの間、巨大ロボットを製作している日々を送っている。
部屋の中には外装がなく内装がむき出しの巨大ロボットが立り、その両脇にはロケットの発射台にあるようなクレーンや整備塔が存在している。
外装の方はルーネが作り出している所で巨大ロボット完成まであと少しというところまで来ていたのだが、大きな問題が発生した。
操縦席からほとんど外の様子がわからないのだ。
アニメなどでは正面のモニターに外にいる敵や外の風景が詳細に映っていたが現実に作ってみるとうまくいかない。アニメのロボットは眼に装着されているカメラで外の視界をほとんど認識しているが、完次が作り出している巨大ロボットには足りないようであった。
数十メートル先からはよく見えるのだが、巨大ロボットの手元や足元ロボットから数十メートル内に入っているモノは一切見えないでいた。
これでは操縦が出来ずにいた。どうすればいいのか悩んだ。カメラ大きくしたりカメラの位置を変えたり創意工夫をしたのだが納得する成果が得られなかった。
二週間も経った頃。完全に完次の思考が止まってしまった。問題を解決する方法が浮かばなくなってしまった。
完全に手が止まったので自室に戻り意味もなく部屋の掃除をした時だった。
小学生の頃から書き留めていた設計図を見つけ出した。恥ずかしいと思いつつも見たところこの状況を打破できる最高のアイディアを見つけた。
巨大ロボットの全身を一望できる指令室に登る。指令室は大人数が座れるソファー席、クッション席そして一脚の大きな机に設計図を広げた。
「おかえりなさいませ 完次さん」
「ただいま ケイト」
机の近くに立ち完次の帰りを待っていたケイトはニッコリと笑い素敵な笑顔を作り出し完次が広げた設計図に目を走らせていた。
「ケイトをセラ以外の皆を呼んでもらってもいいかな?」
「かしこまりました」
指令室から巨大ロボットはもちろんこの巨大な部屋を一望できる。
巨大ロボットの足元でエイトに何か説明受けているクラリスがいる。クラリスは勉強熱心でノートにしっかりと書き留めながら完次やエイトの手伝いをしていた。
その結果呪文のような専門用語をクラリスに伝えても理解できるようになっていた。勉強熱心で気が利くクラリスはエイト達に皆と仲良くなっていた。
【ライン】で完次が帰ってきた報告を受けたのかエイトは完次の存在に気が付き完次に向けて一礼をしてこちらに向かってくるのが見えていた。
そして、扉の向こうから騒がしい足音とそれを追いかけて来る足音が聞こえる。
「パパ お帰り」
「お帰りなさい パパ」
ウキとスーだ。ウキに飛びつかれた完次は自然にウキをお姫様抱っこして撫でてあげた。完次も巨大ロボットを製作している間に少しだがウキの扱いが分かってきた。
ウキとスーが入った直後にルーネ、マーニャが指令室に入り最後にエイトとクラリスが入ってきた。
「完次さん お帰りなさい」
「ただいま 早速だけどこの設計図を見てくれるかい?」
鉱山でフル活動中のセラ以外を除いて大きな机に乗っている設計図を囲う形で集まりだした。
「昔の私が書いていたモノなのだが・・・読みづらいと思うがこれを作ろうと思う。」
設計図と言っても完次が幼い頃に書いたもの…
クレヨンで書かれいて直線はなく曲線だらけで専門用語も一切かかれていない。
めがひかる。
めからこうせん。
たくさんのめがある。
と平仮名で書かれている。正直に恥ずかしいものだ。自分の子供頃の写真を誰かに見せているような感覚だった。
この設計図らしきモノは幼き頃から作っていたので数千枚ほどもある。よくそれだけのアイディアを描けたなぁと思う。
幼き頃には暇さえあれば絵を描き、アニメを見てまた絵を描いていた。あの時は本当に様々な妄想や夢を自由帳に書き留めていた。
だが、その夢や妄想は大人になるにつれて徐々に減っていく。
現実を理解するからだ。
これは出来ないモノ。こんなことは起きないモノ。なんて自然に理解をしていく。理解するから諦めたり制限をかける。
だから【大人はつまらない】と完次は思うのだ。
出来ないのなら出来るようになぜしない。妄想を実現しようとなぜしない。このことを言ったら陰で馬鹿にするか大笑いするだろう。
だが、エイト達は消して笑わない。真剣そのものだ。有名な先生の技術を盗み取るよう見えている生徒のようにこの設計図を事細かに見ている。
「今からこれを参考にちゃんとした設計図にしてからエイト達に渡そうか思ってたんだけど…」
事細かに見ていてもやはり伝わらない事の方が多い。
だから、完次が勉強で蓄えた知識をフルに使いこの設計図をちゃんとした設計図に変える。
これが少なくともこの自由帳を見て笑わなかった彼女達への配慮だろうと思っていた。
「完次 これ 製造 疑問形」
「あぁ そうなんだけど これでは理解できないだろう…」
「いいえ 完次さん その必要はありません」
ルーネの問いかけに答えようとした完次にエイトが目をキラキラと輝かせて話を割って入ってきた。そして、エイトに続いて他の娘達も目を輝かせてぞろぞろと寄ってくる。
「エイト御姉様の言う通りです 完次さん その必要性はありません」
「完次が作りたいものを私達が作る それだけ」
「ルーネお姉ちゃんの言う通り パパが作りたいなら スーは頑張ります 」
「ウキはこれ作りたいの だってこれ着くったら嬉しいでしょ?」
「私も手伝いますわ」
「まぁ ケイトねぇとルーネちゃんがたくさん部品を作りそれをウキちゃんとスーちゃんがそれらを使って大量のカメラを作る んでエイトねぇが配置を考える ってところね…」
エイト達にはこの自由帳をしっかりと設計図として読み込んでいた。どのような造りをしているのか理解している。どうやって理解したのかという疑問よりこれを設計図として見てくれた事が完次にとって嬉しく思うのだ。
そう彼女達は【つまらない大人】達ではなかったのだ。
この設計図に書かれていた物は子供の設計図とあって簡単な物だった。大量のカメラを【プロト】の身体中に仕込む。そのカメラ達が体中を縦横無尽に移動する事によって死角なく操縦席のモニターに映し出すことが出来ると完次は想像している。
これが成功するという保証はないがなぜこれがうまくいくがしていた。
「ちょっと私を忘れないでくれます? そろそろ私の出番だと思いますの ね 完次? 」
マーニャは主に塗装などがメインであるロボット。仕上げの作業に入った頃に出番がやってくる。だから…今回も出番はなのである。
巨大ロボット作成を始めてから皆が上機嫌に作業を開始した。その頃はマーニャもワクワクしていたように完次の目に映っていた。
しかし、やはり初めての巨大ロボットの作成ともあって作業は順調とはいかなかった。多くの失敗が重なり予定した作業時間の二倍もかかってしまった。
マーニャは自分の出番が伸びるにつれて徐々に機嫌が悪くなっていき、貧乏ゆすりやほっぺを膨らませるなどの態度を取るようになっていた。
そんなマーニャに今回も出番がないと伝えるのが嫌であった。
普段相手の気持ちなど理解できない完次でもマーニャの気持ちが理解できるから【出番なし】と言いにくかかったのだ。
それでもその言葉を伝えるのが大人の役目なのに完次はオドオドとしていた。
「マーニャちゃんはいてもやれる事がないからまた隅で体育座りしていじけてればよろしいかと…」
「はぁ ケイト姉様 誰がいじけてるですって 」
「あらら 御免なさい 完次さんの «邪魔» になっていたので 私が貴女に命令をしたのです」
「邪魔…ですと…」
完次はマーニャと目線があった。いつものように鋭く睨んでくると思っていたが少し不安げにいつも目じりがきりっと上がっているのに少し下がり落ち込んでいるように見えた。
「私は邪魔なんかしません それは絶対ですわ… 」
マーニャとケイトの言い争いは頻繁とまでいかないが多い方だ。ケイトもマーニャも負けず嫌いで誰かが止めないとずっと喧嘩をしている。
その喧嘩をいつも止めているのはエイトであった。言い争っている真ん中に入っていきその真ん中で二人にしか聞こえない言葉でいつも止めていた。
しかし、今回のエイトはマーニャの側に立っていた。
「ケイトさん それは言い過ぎですよ 」
「…そうね その部分に関しては私も少し言い過ぎたと感じてますので訂正します マーニャちゃん御免なさい」
ケイトはマーニャに対して深々と頭を下げた。
「マーニャちゃん これで許してあげてください」
エイトに言われたマーニャはコクリと頷いた。頷いたマーニャはいつものように目尻がきりっと上がり落ち込んでいた表情もすっかり消えていた。これで終了かと思った。
しかし、頭をあげたケイトは怒りが収まっていない様子である。
「しかし 完次さんが困っているのは理解していますか? 完次さんはコミュニケーション能力は皆無に近いのですよ 自分に出番が回ってこないのを知っていて完次さんに困った質問をするのはよろしくないと思いますよ 」
「困った行動を «良く» 取っているケイト姉様には言われたくありません」
「あらぁ あれは困っているのではなく嬉しいのですよ それもわからないのですね それでは«姫様»ではなく«お子様»ね」
「くっ 今はお子様かもしれませんがいずれ王妃になるつもり…いぇなりますわ 王妃になった暁には破廉恥メイドはポイですわ」
ケイトの喧嘩腰の態度にマーニャもすぐに食って掛かっていた。先の喧嘩よりも激しく喧嘩している二人。
普段の喧嘩より汚い言葉のオンパレードが続いていたが…
急に二人口がピタリと止まった。
額から汗のようなモノを流し身体は蛇に睨まれた蛙のように固まっている。そして、ゆっくりと二人揃って蛇の方へ顔を向けていた。
蛇の正体はエイトだ。
いつ服装を変えたのかわからないが白のワンピースから【プロト】のベースとなっている巨大な化け物と盗賊達と戦っていた時の服装になっている。
完次の方からはエイトの背中しか見えない。
だから、エイトがどんな表情をしているのかわからないがケイトとマーニャ達はまるで脅えた顔で固まり完全に動かなくなった。
「馬鹿だ あの二人 怒らせちゃいけない人を怒らせてる」
声がした方に体を向ける大量の汗を付けているセラの姿がいた。
「セラねぇ遅いよ エイトねぇが怒っちゃったじゃん」
「そんな事言ってもよ 今さっきまで鉱山の奥深くでずっと掘っていただぜ チュームから【めんどくさい事になりそうだから来てくれる?】 って連絡もらって すぐに向かったぜ これでも早めにきたつもりだけど… 」
「セラねぇならもっと早く来れたよ 本当に最速で来た? 身だしなみとかのチェックしてたとかないよね」
「ばっっ ばっか 馬鹿じぇえええの そんな事が私がするわけないじゃん」
「ふぅーん 追及はしないでおくけど忠告しておくね 顔に泥ついているからね」
「嘘 さっき確認したのに って…チューム てめぇ 騙したな 」
チュームの口車に乗っかってしまったセラは頭をかいた顔を真っ赤にしていた。そしてこちらでも言い争いが始まると思ったが二人は背筋を伸ばし互いの口を閉じ目線を完次の方に…いや完次の後ろの方に向けていた。
「完次さん申し訳ございませんでした それでは製作話の続きをしましょう」
おしとやかな声でエイトに声をかけられた完次は、振り向くと別に悪い事をしていない白いワンピース姿に戻ったエイトが反省をしている顔をし頭を下げていた。
別に恐ろしい事は何もしてないように完次には見えていた。
そして、エイトの後ろでは正座しているケイトとマーニャの姿があった。
あの二人をここまで猛省させるエイトに些か興味を持ったが、エイトの言う通り製作話の続きをすることにした。
その後は、順調であった。
再び各自の役割を伝えるとセラは鉱山の奥へエイトはクラリスの所に戻っていく。スー、ウキは先にカメラや部品などを作っている部屋に戻っていき、チュームはセラの手伝いをするっといって出ていった。
部屋に残ったケイトとマーニャは未だに正座していてたが、ルーネから大量のカメラの型番をどれにするかを要望を聞かれた。
カメラに詳しくない完次はどのカメラにするべきか悩んでいる。ルーネはたくさんのカタログを見せてくれていたがそれでも選べずにいた。
そこに正座していたケイトが現状で製作可能なカメラの特徴を初心者の完次でもわかるように記載した資料を出してくれた。
ケイトのおかげで理解できた完次は、ルーネのカタログの中から一つの型番を完次が選ぶとルーネはコクリと頷き自分の持ち場でありウキとスーが待っている作業部屋に戻っていた。
皆作業場に行く中、完次は黒歴史をちゃんとした設計図として書く作業する。その横でお茶など身近な手伝いをしてくれていたケイトとマーニャは喧嘩をすることなく静かに見守っていた。
数時間後にはウキとスー共に作業場にいるルーネの所に行き仕上がった多くのカメラを受け取り、それを【プロト】に付ける作業に取り掛かった。
カメラが動くスぺ―スはフレームとフレームの僅かな隙間にした。
そのスペースの移動するレールとそのレールを進む装置も完次が作ったのだが、この時に子供の時に想像できなかったある工夫をした。
それは移動中や撮影などをしている時にカメラに何かが接近したら亀が甲羅に身を隠す様にカメラを覆い隠す防御装置も付け加えていた。
全ての装置にカメラを設置した動作確認をした後、操縦席にあるモニターを確認すると自分の眼で見ているのと同じように鮮明で広範囲を映し出されて完次は満足いく結果となった。
そして完次は最後にこの【プロトの眼】の作業で大事な事を決める事になっていた。
「さて…何色にしようか」
「完次 何色にするの」
マーニャはやっと自分の自分の出番がやってきて目を輝かせていたのだが、それにも気が付かないほど考えていた。
「初期の黄色…いや…緑・・・赤もある‥‥ それとも青… ピンクもあったなぁ…うーーーん 今までになかった色にすればオリジナル感もあっていいけど… やはり 緑と赤が捨てがたい うーーーーーーーーーーーーーーーーーーん 」
【プロトの眼】の作業は全部で三日程度で終わりを迎えたが、丸々一日も完次は考えているのはカメラの色だった。
「エイトお姉さん 完次さんは何を深く考えているのですか?」
「クラリス今までの工程も大事だけど これはさらに大事なのです」
「そうなんですか… しかし、エイトお姉さん目の色を決めるだけですよね? それが本当に大事な事なんですか?」
「大事もこれが一番の問題だ」
クラリスの素朴な疑問に丁寧に返しているエイトの会話に割って入ってきたのは意外なことに完次であった。完次は興奮しながら熱弁を始めた。
「いいかい クラリス ロボットキングに出てくるロボットでかっこいいシーンは何処だい?」
「それは… せ・・・」
「出撃のシーン 戦闘シーン 新兵器や新型機の登場シーンなどたくさんあるから悩むのもわかる」
クラリスは完次の質問に素直に答えようともしたけど完次は聞いていなかった。そんなクラリスの耳元に小さな声で「静かに聞いていましょう」とエイトがフォローをしていた。
「でも僕が声を大きくして言いたいのは 眼なんだよ 出撃シーンで目を光らせる 敵のロボットをかっこよく倒した時も光らせる かっこよく新型機を見せつける時も目を光らせる これがクッソカッコイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイだよ いいかい 眼を光らせるだけシーンだけで僕はご飯を三杯いや10杯いけるね こんな話をしていたら見直してきたくなってきた そうだクラリスはまだだったよね? ロボットキングシリーズのアニメは全部見たかもしれないけど そのロボットキングに出てくるロボット別のシーン集があるだよ 戦闘シーンだけのやつ 初めて出撃するシーン だけのやつとか色々あるんだよ そっちも見てみるかい きっと好きになれるよ それからね・・・」
コンコンコン
とノックをした後入ってきたのはクラリスの為に飲み物を取り入っていたケイトだ。
現在、夕食を終えたクラリスとエイト達八人それと熱弁している完次はほとんど完成している【プロト】を一望できる指令室にいる。
クラリスはこの時知らなかった。なぜケイトが飲み物を持ってきてくれらのか、そして多くの軽食を持ってきているのわからなかった。
が
一時間…二時間経っても完次のロボットの眼についての話は終わらない。この時にケイトの行動の意味が分かった。完次の話が長くなるとわかったからこそ飲み物と軽食を持ってきてくれたのだと…そして話を聞きなさいという事もクラリスは理解した。
三時間が過ぎても終わらず4時間がった過ぎ五時間を経過しようとした時だった。
「此処で戻ってくるだよ 緑や青になるけど 黄色に戻ってくる その時に感じたね やはり黄色もいいねって そうだよ… やはり【プロト】も一番最初だから黄色にすべきなんだ マーニャ決めたぞ 黄色だ 黄色で行くぞ」
「わかった 黄色ね 塗ってくるー」
全く疲れた様子がないマーニャは指令室を飛び出ていった。エイト達皆は完次の話を聞けて元気で楽しそうだった。この数か月の間で一番いい顔をしているのではないかと思うほど嬉しそうにクラリスの眼から見えた。
クラリスも楽しかったと言えば楽しかったが、できれば昼に聞きたかった。
完次の長話を聞き終えた人間であるクラリスは後眠気と疲れを感じた。
いい話も聞けた。これは素直に思う。だが眠い。
今日はぐっすり寝れることを確信してクラリスは完次に一言言った後自室に戻ろうとした時だった。
「完次 起動音 どうするの?」
「それもだぁあああああああああ そういえば起動音も色々考えなきゃ 参考までに聞きたいだいけどクラリスはどの起動音が好きかな? 」
その後…日が昇り弟のネマン達が起き始め朝食を皆で食べていたところまで覚えていたが、クラリスは朝食を食べながらその場で寝てしまった。