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異世界で何をする?決まってるだろロボットを作るんだよ!!  作者: 中田 ロボ
巨大ロボットで魔法と戦おう
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39話 ケイトVSハロウィン2 

・・・さて このガバメントが効果的ってわかったけど あの魔法使い倒せるかしら・・・


ケイトが持っている銃コルトガバメント(M1911)は、装弾数7+1発の自動拳銃である。異世界に来る前の兵隊などは、これに予備弾倉を持ち歩いているが、ケイトは予備弾倉を持っていない。準備をしてこなかったというより準備ができなかったのだ。鉄など鉱石はたくさん取ることはできたのだが、火薬及び火薬になる材料が他の材料に比べて少なく入手方法が今のところない状況でいたのだ。


・・・ できるだけ無駄撃ちをせずに使う。そして、あの魔法使いにできるだけダメージ与える ボロボロになった私の所に完次さんが登場。 抱き着く。 よしっ 流れはおかしくない イケる ・・・


ケイトの夢のようなシナリオには難しいものがたくさんある。戦況は持って後5分がいい所である。完次が希望した時間〔30分〕を強敵であるハロウィン相手では厳しい所である。もう一つは、コルトガバメントもハロウィンに今のところ通用しているが、あのハロウィンの事だろう、そろそろ対応してくるかか対策を練っていると考えられる。

ハロウィンは言動とか幼い少女のように感じられるが頭は相当きれる魔法使いだ。戦況などを考えてその時にケイトが困るような行動を起こすタイプで、ケイトのシナリオがうまくいかない最大の原因であろう。


しかし、ハロウィンみたいなタイプには、見た目主には武器や装備などが変わった場合には把握しようと防御に徹する事がある。ここをうまくつけば10分は持つかもと計算をするが、残りの20分はどう計算してもケイトはハロウィンにの注意を引いて戦うことは不可能。だからこそ、最初の〔10分〕を全力で戦い、ハロウィンを良くて重傷にしたいところ。ケイトが中で〔10分〕という時間が重く圧し掛かる。


成功しなければ、自分の命も危険になるが、ケイトはそんな自分の命よりこの後来てくれる完次の命のほうが大事だった。もしも失敗に終わり、ハロウィンがピンピンしていたら完次の生死にもかかわってくる。完次の命だけは何としても守らなければならない。


ケイトの中で一つの一つの決意した時に、ハロウィンも行動を起こした。


ハロウィンは何かの魔法を詠唱を始めた。それは、前回の戦いから得らた情報データの中で聞いた事もない詠唱。ケイトは、警戒レベル一段階上げる。自分の中に備え付けられている情報収集システムをフル活動にした。


人間が持つ視覚、聴覚などはケイト達は持っているが体性感覚は持っていない。それを補うために、温度センサーなどで情報取り入れている。一度に入ってくる情報なら人間の数倍の情報を収集しているケイト達、人間には決して見ない魔法だとしてもケイト達が視得る情報で何が起こる予期することは可能だった。


・・・ あの魔法使いハロウィン付近の地面が異常に気温が上昇している?自滅?いや違うな?何をするつもり? ・・・


ハロウィンを囲うように地面から炎の壁がそり立つ。あっという間にハロウィンの姿が炎の壁で完全に見えなくなる。温度センサーでどんな壁や建物に隠れていてもわかっていた影が炎の壁でハロウィンの姿を完全に見失った。


・・・ ならば ・・・


ケイトは、脚部に力を集中させる。迷彩服を着ていてもわかるほどみるみるうちに脚部は赤く染まっていく。やがて、蒸気がケイトの足を覆い隠すほど発生するとその場で踏ん張り力一杯ジャンプをした。ジャンプといってもただのジャンプではなく、周りにある壁や建物を軽々と飛び越えられ高さのジャンプをしている。


<オリン>の街には、高層ビルや高い建物がない。高い建物があるとしたら、<オリン>のシンボルである時計塔であろう。その時計塔は全長15メートルもあり<オリン>の街内ならどこからでも見えるほど高い時計塔。その時計塔とケイトは同じ高さのジャンプをしている。


ハロウィンが唱えた炎の壁の魔法も上空からならハロウィンの姿も簡単に確認ができる。ケイトここまで自分の行動が最善な行動だと思っていたが・・・ケイトに頭の中に警告音アラームが鳴り響いた。


警告音アラームを聞いてケイトは自分が愚かな行動を犯した事に気が付いたが遅かった。確かに空を飛んでハロウィンの姿を見えたが、相手の行動を読むことを忘れていた。


そして、魔法使いハロウィンの顔が見えた時憎たらしい顔を浮かべていた、尚且つ相手の行動を予測をしていて呪文を唱えている。


・・・ ほんっと私バカ… 帰って反省・・・いや完次さんにお仕置きしてもらいましょう そうしましょう。 そうしたら、私もっと頑張れる デへへ イケません イケません 集中。 集中。 認めたくないけどハロウィンやはり強い 私より何倍も強い 何倍も だから もっと 考えて行動しなきゃ ・・・


一瞬ケイトは完次との今後起こり得るかもしれない事を想像して笑みを浮かべていたが、その余裕もすぐさま無くなった。


嵐の魔法【疾嵐切エアリンス


大きな風刃状の物で対戦相手に襲いかかる【疾嵐切エアリンス】は、異世界の人の眼にはっきりと見えているが、ケイト達には魔法は見えていない。ケイト達は、警告音やセンサーなどで状況把握をしているためハロウィン達とさほど変わらないほど魔法が見えているものの、風系統の魔法は今のケイトには見えない魔法一種となっている。


ケイトには一切見えない【疾嵐切エアリンス】。だが、ケイトにはわかる何かが近づいている事を、頭の中でガンガン鳴り響いているアラームだけではなく、魔法使いハロウィンが笑っている事で理解した。その笑っている姿はケイトは決して忘れてはいなかった。あの時、自分が愛している人が身を挺して守ってくれた時に笑っていた憎たらしい笑顔だ。あいつハロウィンがあの笑顔をしている時は、何か仕掛けている時の顔…わかっている。


でも、何が起きているのかわからない。空中にいるケイトには避ける手段はないのだ。他の娘にできる娘がいるが悔しいところだが、ケイトは手段がないが方法があるのだ。


【ムソビア】


ケイト背中にあるバックパックから対戦車擲弾発射器(以下、RPG)を取り出した。もちろん、バックパックに入らないが【ムソビア】によって、大きさ関係なく取り出せる。


素早くRPGを、敵であるハロウィンに向けて発射。発射する共に爆発音が響き渡る。弾頭は、ハロウィンに向けて飛んでいくが、何もないはずのない所で爆発をした。


ケイトは爆発をした個所を目を凝らして見てみると何か刃みたいなモノがこちらに飛んでくることを確認できた。


・・・ なるほど 見えなかった攻撃は空気を使ったモノだったのね 一瞬でも見えれば後は計算するだけ 助かったわ ・・・


ハロウィンがどのように仕掛けたかわからなかったので、ケイトは辺りをRPGで辺りを撃ちまくり魔法に当たり相殺することを考えていたが、魔法が見えるようになり結果オーライという形となった。


・・・ 方向 角度 爆発地点と私まで距離とあの刃速度入れて 到着まであと3.548515秒  到着地点は私の腰 辺り 刃のサイズ 横10メートル以上 下敷きと同じくらいの薄さ なら下に避ける事可能 ・・・


ケイトはここまで計算を一秒で成し遂げる。計算後、ケイト後ろに反り返り空中でブリッチをする。しかしそのブリッチはパッキンと割り箸を半分に折ったように、人間には不可能な90度ブリッチをケイトはいとも簡単にしていた。


そのブリッチのおかげケイトのお腹辺りにスッと【疾嵐切エアリンス】が通過した。


ケイトの軍服のお腹周りは【疾嵐切エアリンス】が通過したことによりビリビリと破かれてしまったが、体には一切の傷はなかった。


ブリッチ状態からクルリっとバク転をして地面に難なく着地をした、この時ハロウィンの反応を見たかったが、先程の位置から降下したため炎の壁でハロウィンの様子がわからんかった。しかし、あの自信家のハロウィンの事だろう悔しい顔しているだろうと、少し笑ってしまった。


・・・ さて 反撃返していきますか。 少し魔法の対策もわかったことだし おそらく あの炎の壁でハロウィンもこっちの状況を確認できていない。こっちのバレットの対策がないから 炎の壁を召喚した 炎の壁を召喚したことにより私の行動を読みやすくしたのね そして炎の壁に突撃するはずがないと読み 上空をみえていたと なるほど 彼女以外に頭が切れるのね  だったら ・・・


ケイトは再びバックパックに手を突っ込みM134(以下、ミニガン)を取り出し、弾帯を体に巻き付けた。ケイトの中で一番の弾薬を使った武器の一つである。


・・・ だったら 炎の壁ごと 撃ち抜いてやるしかない ・・・


男性でも重く一人で担ぐことが大変のにケイトは軽々と持ちどっしりと構えた後、炎の壁へと体を向けた。


「ハロウィンさん 聞こえていらっしゃるかしら もし当たったら少し痛いので気を付けてください」


もちろん、少しどころ当たったら少し痛いでは済まさない。口径7.62ミリメートルのガトリング銃。一秒間100発発射可能。こんなのに当たってしまったら普通の人間なら死んでしまう代物。これなら、石の壁だろうが鉄の壁だろうが魔法できた炎の壁も通過できる考えたのだ。


ケイトは引き金を引いた。ミニガンの弾が大雨のように炎の壁へと飛来する。炎の壁には無数のポツポツとした小さな穴がところ構わずできたり無くなったりの繰り返し。ハロウィンに当たっていて死んでいるのかまだ無傷で生きているのかはケイトにはわからないでいたが、そんなことは事は関係ない。とりあえず装弾数半分の3000発をあの炎をの壁に向け隙間なく発射し続けることを決めていた。


ケイトの足元に、バラバラと地面を覆い隠す量の薬莢が転がり始めていた。それでも、まだ引き金を戻すことをしない。まだ撃つ。まだ撃つ。そして打つこと30秒間。


大嵐が過ぎ去った後のように銃声が静かに止んだ。未だに、炎の壁が健在している。相手が死亡していても決められた時間内だったら残る魔法なのか、それともハロウィンは健在しているもしくは負傷している状態なのかもしれない。どちらなのか、考えようとした時に、炎の壁から無数の火の玉が襲い掛かってきた。


しかし、ケイトに当たりそうな物は一つもなかった。ただ、ケイトがいた方向に向けハロウィンが魔法を放っているだけなのだろう。そして、壁の向こうからは皮肉にも元気そうなハロウィンの声が聞こえるのである。


「死ね 死ね 死ね 本気で死ね 百回死ね 何が少し痛いかもしれないだ 当たったら死ぬところだったじゃない ハロウィンちゃんじゃなければ死んでいたわよ マジ 死ねえええええええええええええ」


少し泣き声になっている事、炎の壁の向こうにいるハロウィンに影響を与えていた事を話してくれたのでミニガンが炎の壁に対して効果があることに気が付いた。ミニガンの弾は炎の壁を貫きハロウィンの元へと飛んでいたのだとわかると、ケイトの辺りを飛んでいる火の玉なんて気にしてないように再びミニガンのスイッチを入れた。


再び炎の壁に向け弾の雨を再び降らした。


が、ハロウィンも先ほどとは違い炎の魔法での攻撃を継続していた。互いに一歩も引かず攻撃をしあっているうちに、たった二人の少女により<オリン>の街の一角は修復不可能な状況までになっていたが、互いに攻撃を止める事をしなかったのだ。


面白そうな喧嘩から戦争に変わった噂が<オリン>の街全域に広がるよりも早く状況は、コクコクと変化をしていた。最初は全くケイトに当たる気配がなかった火の玉が徐々にだがケイトの身近に落ちたりケイトをかすめたりしていた。逆にケイトもハロウィンが炎の壁の向うのどのあたりにいるか予想ができる所までただりついていた。


互いに、相手の居場所を突き当てそうになった時戦況が変わったのだ。今まで鳴り響いていた銃声が空しい音に変わっていた。


そう、ケイトのミニガンの弾が弾数0となったのだ。ミニガンの銃身を燃えるように赤くなり、ケイトの足元は薬莢の絨毯が完成した。そこに、ハロウィンの火の玉が向かってくるのを確認すると、ケイトはミニガンを【ムソビア】であるバックパックにしまい、その場から離れた。


ケイトが今まで立ってミニガンを撃っていた場所はメラメラと燃えている。


ケイトは、避難した場所の地面を一度軽く殴った。


・・・ 悔しい もう少し もう少しだったのに あと1000発 いや 100発あれば ・・・


ケイトが悔しがるのも無理もなかった。先ほどまで高くそびえ立っていた炎の壁は、まるで今までなかったかのように消えていたが、ケイトが予測していた地点から服がボロボロになり顔が汚れているハロウィンの姿が見えたのだ。あと少しのところまで追い込んでいた。


「あら 魔力切れかしら ハロウィンちゃんはまだまだ元気だけど 大丈夫ぅ?」


服はボロボロになり顔には汚れは付いていたが、傷どころか出血も見られなかった。まるで、昼から夕方まで公園の砂場で遊んでいた少女が泥だけなのに、まだまだ遊べると親にアピールしているみたいだった。そう、ハロウィンはまだまだ十分に戦えるのだ。


逆にケイトは自信があった武器で傷を付けれなかった事にショックを受けている。ミニガンを出すタイミング見間違えたのではないか。いろいろと考えている。だが、ケイトのミニガンは現状で出せる最大級の攻撃手段であった。その手段をうまくかわされたケイトに、ハロウィンに勝つすべが限りなくゼロになった。


「ねぇ ねぇ その顔何? もしかしてさっきのが【奥義】だったりするの? 残念 ハロウィンちゃんにはききませんでした。」


嬉しそうに勝ち誇っている。それもそうだろう。ケイトは誰が見てもわかるほど落胆をしている。ケイトもダメージというダメージは受けていたが、先ほどの火の玉を避けてからその場から立とうしていない。その場の地面を悔しそうに何発も何発も殴っていた。


・・・ あと 少しで  あと少しで 殺せたのに もっと初めから くまなく攻撃をしていれば良かった そしたら もっと… ・・・・


ケイトは頭の中で先ほどま戦いを何度も何度も振り返って考えていた。


「今頃振り返ってもダメよ これはハロウィンちゃんの勝ちよ そしてあなたは 負けてここで死ぬのよ」


ハロウィンはケイトに近づこうとはせず、その場で詠唱を始めた。


・・・ この場所なら万が一詠唱中に襲われても避ける事をできる距離。メイド服の攻撃手段は結局よくわからんかったけど この距離ならすべてに対応できる距離。 相手に近づく反撃を食らうなんて愚かなミスはしない。この場所でできる最大限できる魔法で相手に止めを刺す。  ・・・


ハロウィンの選んだ行動には一切の油断はなかった。あとは、ハロウィンは詠唱が終わるまでケイトの動きに変化がないか注意深く見ている事だけだった。


そして、詠唱が終わった。


「さようなら 楽しかったわ メイドさん」


炎の魔法【炎矢ファイヤーアロー


ハロウィンの上空には大きな炎の矢が現れた・・・・・・


と同時に、炎の矢とハロウィン包み込む爆発が起きた。


・・・ 詠唱失敗? そんなはずはない ハロウィンちゃんは完璧な詠唱したはず ならあのメイドの攻撃? 動きなかったけど? ・・・


爆発後、何事もなかったように煙の中からハロウィンが飛び出てきた。そして、ハロウィンは先ほどより十分に距離をとったのだ。


詠唱失敗になると出来上がった魔法が爆発する。魔法の難易度によって爆発の規模もかわり、下級のだと人に害を及ぼさない小規模な爆発であり、最上級難易度までになると国を丸ごと吹き飛ばすほどの威力まであがる。


今回の【炎矢ファイヤーアロー】を難易度は中の下のクラスで術者周辺を丸ごと爆発をし場合によっては術者が重傷になる。


しかし、ハロウィンは重症にはなっていない。爆発によって軽いやけどを負ったが、本当に軽度のモノ。これから支障になる傷ではなかった。


では、なぜか?だれか?とハロウィンは考えようとしたが、視界に入ってきた者を見たことによって解決した。先程まで落胆していたケイトの側に顔を覆い隠すような服装をしている少女こそ爆発の原因であることだと感じたのだ。


「後少しで 一人で倒せたのに そしたらご褒美に完次さんに甘えようとしたのに なんで着てしまうの? ルーネちゃん」

「一人 失敗する 二人なら 成功する 完次さんの命令 」

「そうなのね 完次さんの命令だったのね 私が失敗したことをちゃんと完次さんに報告してね 完次さんからお仕置きされないといけないのよ 私は ウフフ」

「失敗 完次さん ケイト姉さんを嫌う 信用無くす お仕置きなし 見放される 考えた?」

「はっ?」


ケイトはルーネが来た時に立ち上がりはしたものの、ルーネの一言で再びその場に崩れる落ちるように膝まついた。そして、落胆してた時よりもひどい顔をしていた。


「それも・・・あり 放置プレイと考えれば・・・ まだ私はいける 」

「何 言ってるか 不明 それに 失敗 完次さんの命 危ない 考えないの?」

「それはないわよ 私がいる限り完次さんは無事 そして、何より完次さんは私のヒーロよ 私が必死になってあいつを瀕死にさせる そして完次さんがとどめを刺してくれるわ そして、いざとなれば・・・ 」

「了解 その先は無用 私も本気出す 」


ルーネはハロウィンの方向に体向けた。こちらに体を向けられたハロウィンは、十分に距離を取っているが警戒する。フード付きとメイド服から一瞬も目を離さないようにじっと二人を視線を凝らす。


だが、その数秒後には口をあんぐり開けたハロウィンの姿がいるのであった。


凝視していたハロウィンでも一瞬出来事だったので目を疑った。フード付きが一瞬で服装が変ったように見えた。そう、正確には服装が変わったところまで見えていた。しかし、次の瞬間フードの付きの姿がハロウィンの視界から消えたのだ。凝視していたのにフード付きの姿は完全に見えなくなっていた。


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