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異世界で何をする?決まってるだろロボットを作るんだよ!!  作者: 中田 ロボ
異世界でロボットを作ろう
21/50

20話 本来の姿とアニメ

鉱山の麓にある小屋の一つから、機械音が響き渡っていた。その音を聞きエイト達が完次の小屋に集まった。エイト達は数度ノックをしたが完次には届いていなかった。


恐る恐る扉を開けると中で笑みを浮かべながら自分の椅子に座り何かを書いていた。その姿を確認したエイト達は話しかけるのやめ静かに扉を閉じた。


「パパ 嬉しそうだったね」

「そうね 完次さんこっちの世界で初めてロボットを作るのですから嬉しいでしょうね」

「ああなると 完次は夢中になるからね そっとしておくのが一番」

ウキ、エイトとセラは嬉しそうに笑いながら話していた。


「みなさん 肝心なことを忘れてますわ 完次様がロボットを作ろうとしてるということはライバルが増えるということに・・・これじゃますます影が薄く・・・」

マーニャは少し心配そうな顔していた。


「マーニャさん 完次さんにロボットを作るなって言う方が私たちの存在意義がなくなりますよ 私たちは完次さんにロボットを作ってもらうために守りそして手助けをする ただそれだけですよ」

ケイトは落ち着いていた。


「みなさんはいいのですか? 私達が完次様の横にいられなくなるかもしれませんよ」

「私は別に二番でも三番でも構いませんよ もちろん一番でも 私の心は全て完次さんのものなんですから私を必要とするなら私は何番でもかまいません・・・ 本当のところは誰が横にいようと私が奪いますから安心してください」

その後ケイトとチュームは言い争いをしていた。完次の目の前では絶対見せない取り乱した姿があった。


「セラさんはいいのですか?完次さん正妻を狙わなくって」

「な・・なにを・・・私は完次を守りたいだけだから そんな奥さんにあんるとかは・・・」

「でも セラ 旅してる時完次に治療してもらって喜んでた しかもその時のこと思い出してニヤニヤしてたところ 何回も見た」

「ルーネ お前」

ルーネはクスクスと笑いセラは赤面しながら怒っていた。その様子をケイトは見持っていた。

「それではみなさん 完次さんがロボットを作りだしたということで私たちも動きましょう」

先ほどまで騒いでたケイト達がエイトが言い付けると騒ぐのを辞めエイトの話に耳を傾けた。


「セラさんは今まで通り 採掘と精錬所作り スーちゃんとウキちゃんは村の子供達と畑づくり ルーネちゃんとチュームちゃんはここの防衛システムの構築 ケイトさんは小屋の美化と再建設、完次さんの護衛 私とマーニャさんはに本日の食材集めと料理をします」

その言葉を聞いたセラ達は何も文句言わずに頷き、持ち場へと移動し始めた。


完次は一つのロボットの設計図を作り終えた時、少し伸びをした。

(これを作れるようになったら)

設計図には、いくつもの専門用語と図形がぎっしりと並んでいたが、その中には要望も書いてあった。こういうものがほしいと完次はまだ見ぬ異世界物に夢を託していた。

(でも、これを作るとなると大人数がいるな)

エイト達は協力してくれるとして、村の子供達全員が協力してくれたとしても全然足りなかった。それに専門の工場と機械も作らないといけない時間はかなりかかりそうだった。


完次が深い溜息をつくと

「完次さんどうかなさいましたか?溜息ついていましたが大丈夫ですか?」

ケイトが扉越しできいてきたのだ。


「いや大丈夫 問題ない」

「そうですか そろそろお食事の時間です 準備のほうをよろしくお願いします」

窓を見てみると日が暮れそうになっていたことに気が付いた。ルーネの治療をしてから休まずに作業していが、疲れは全くなかった。

「今すぐ行く」

完次は機械のスイッチを切り、自然石マザネイを取り除いてから小屋を出た。


完次とケイト以外はすでに集まっていった。昨日とは違うところは木製のテーブルと椅子が作られていた。食事は前回と同じだが地面で食べるよりか数段はおいくなっていた。


「完次さん こっちの世界でロボットは作れそうですか?」

エイトはいいことがあったのかいつもの倍近くの素敵な笑顔を見せながらに話しかけてきた


「あぁできそうなんだよ まず原動力がみつかった しかも半永久的にだそれに・・・」

完次は、いろいろとベラベラ話してる時気が付いた。前の世界でもそうだったがこういう話には誰もついてこれず相槌つくか話を話の途中で席を立たれることが多かった。今回も誰も理解されないと思っていた。


「凄い」

エイト達が声をそろえて言い放った。そして、エイト達はいろいろな質問や意見交換などをした。どのような部品がほしいのかとか、ここはこっちの方がいいのでは・・・・今までないほどエイト達と話していた。


楽しい。完次は素直に思った。


今まで理解されることがなかったからこそ、理解してくれるの人がいる事が嬉しかったのだ。


「すいません ロボットってなんですか?」

クラリスが話が区切れたタイミングで質問した。村の子供達も完次がたくさん話してるところ見たことがなかったのでまじまじと完次の顔を見ていたのだ。


「うーん 説明するのは難しいな そうだ食事が終えた時にうちの小屋にみんなでおいで」

完次は早く食事を済まし自分の小屋へと戻っていた。その後を追うようにケイトが食事を済ませた。


残された子供たちとエイト達は会話を交わしながら食事をとっていた。そして全員が食事を終えると、村の子供達だけが集まって完次の小屋に行くか悩んでいた。しあkし、そこに、エイトが手をさしのべ一緒に行こうと声をかけられて一緒に向う事になった




ネマンは少し緊張をしていた。完次という男はほとんどわからないし変な男だと思っていた。そんな男の小屋の目の前にいるのだ。エイトさんが扉をノックすると中から完次の返事が聞こえた。完次の部屋に入った時、ネマンが最初に思ったことはとても明るかった。蝋燭ではない物が光っていて、今が夜なのに部屋の中は昼と同じくらいに明るかった。そして、僕たちの部屋よりも広かったが物が多くちょっと狭く感じた。


「ちょっと窮屈かもしれないけど ごめんね」

完次は申し訳なさそうな顔で僕たちに謝っていた。

「ここに座って ゆっくりしておいてくれ」

そこに座ると丸い物や四角い物があり、それは、とてもふわふわとした物であった。肌触りもよく座り心地も良かった。


(これは高価なものに違いない 完次さんはもしかしてお金持ちなのか?)


「それはクッションですよ 気持ちいですよね」

エイトさんが教えてくれたクッションという物は女性陣には人気だった。ネマンの姉であるクラリスも背もたれ用と抱きかかえように二個も所有し、ここに来てから初めて落ち着いた表情をしていた。


ネマンもたくさんあったクッションを何個も使用し楽な体勢を取っていた。

目の前にはガラス製のテーブルと鉄製のコップがおかれていた。そして、四角くて大きな箱状の物を完次が運んできた。


「映るかな」と言いながら完次はその箱状の物をいじっていると、その箱状の物が光り何かを映し出しいた。そして、エイトさん達が嬉しそうに完次さんに話しかけていた。


「もしかしてロボット王 ロボットキングですか?」

「そうだよ このDVDは初回限定盤なんだよね  好きな作品の一つだし子供達でもわかりやすいからね」

「すごい これがロボットキング・・・勉強しなきゃ」

「ウキわかなんない パパ教えて」

「この作品 見たかった」

エイトさん達は目をキラキラをしていた。それほど面白い物なのかそれとも何か思い出の物かわからなかったが、昼のエイトさん達は優しくて信用できるお姉さん達だが、今は子供のようだった。


そして、完次は僕らがいる所から少し離れたところで椅子に座っていた。完次の膝の上にウキちゃんが座り、完次を囲うようにエイトさん達が椅子などを持ち集まっていた。


話のストーリーはある男がロボットという鋼鉄の大きな物であくの集団から日本という国を守る話であった。


ネマンはロボットキングに出てくるロボットという物に心を奪われていた。かっこいいそして強い。ただそれだけであった。いつの間にかその映像に夢中だった。何時間見てても飽きないし、続きが気になっていた。もちろん、ネマン以外の子供達も夢中で合った。片時もロボットキングから目が離せなくなっていた。


そして、完次がロボットを作ろうとしてる事を理解した時この人はすごい人だと思うようになった。


ロボットキングの話はまだまだ続きそうだったが、完次が第6話が終わった後映像が消えた。完次が言うには僕達にできるだけ早く寝て大きく育ってほしいと言われた。続きが気になるとかいろいろと他の子供が言ってた時嬉しいような目をしていた。

(完次はもしかして本当にうちらおとうさんになろうとしてるのかな)


ネマンと他の子供達は、完次のことを少し理解した。


(この人はいい人だ)

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