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~普通の公園~

 僕は、散歩が好きだ。近所の公園までよく出かける。

 散歩はいい。心が落ち着く。何もなくとも、頭がスッキリする。何か嫌なコトがあった後でも、冷静になれる。大抵は、それで解決する。それで解決しないような問題が起きた時は、余程の事態。けれども、そのような事態に陥ることは、滅多にあるものではない。

 なにしろ、僕は普通の人生を歩む普通の人間である。細かい問題は数あれど、大きな問題が起こるようなことは、そうはない。


 近所にもいくつか公園はある。その中でも、特にお気に入りなのは、少し大きめの公園だ。トイレとブランコとベンチくらいしかない小さな公園とは違う。子供達が野球をするような広場もあれば、ちょっとした桜並木まである。時期になれば、近所の人々がビニールシートを敷いて、持参したお弁当を食べながらお花見をするような、そんな立派な桜の木が何本も植えてある。

 桜の木としては迷惑な話かも知れない。山にでも生えていれば、自由に根や葉を伸ばしながら生きていけただろうに。こんな住宅街の中心地にあるような公園に植えられてしまったのだ。窮屈で仕方がないだろう。が、それはそれで1つの幸せだと我慢してもらうしかない。


 人生というのは、そういうものだ。自分の力でどうにかなる部分など、そう多くはない。大抵は、大きな流れに従って、自然に生きていくしかない。その人にはその人なりに、与えられた人生というものがある。無理をして、そこから外れようとするべきではないのだ。そんなことをすれば、大きなストレスを感じることになる。時には、心の病にかかってしまうことだろう。

 この世の中には、無理をして“世界を変えよう!”だなんて懸命になっている人々が存在する。実に愚かなことである。いや、それは言い過ぎだろうか?いずれにしても、そんなコトをしても何も変えられはしない。往々にして、そのような行為は失敗に終わるもの。ならば、最初から無理をしない方がいい。何も変えようとしない方がいい。そうすれば、安定した安らぎと平穏な日々を送るコトを約束される。

 僕は、そのように考えるのだ。


 そんな風に考えるコトができたのも、散歩のおかげ。

 今夜も月が綺麗だ。その美しい月を眺めながら考えたコトを、つらつらと綴ってみた。

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