~普通に生きていく才能~
僕は、こう思うのだ。
“普通に生きていくにも才能が必要なのではないだろうか?”と。
特殊な生き方を極めるのは難しい。ちょっと特殊な人とか、ちょっと変な人とか、ちょっとだけ他とは違っている人とか、そういうのは多い。けれども、極限まで特殊な人生を歩んでいる人には、なかなかお目にかかれない。少なくとも、僕の人生で、そういった人に出会った記憶は1度もない。
同じように、トコトンまで普通の人生を歩んでいる人というのは、なかなかいないのではないだろうか?
僕自身、普通の人間を目指して生きてはいるが、「そこまで極端に普通の人間か?」と問われると、自信を持って「イエス!」と答えることはできない。それなりに普通の人間ではあると思うのだが、普通を極めたという程でもないような気がする。
世の中には誘惑が多い。
「こっちへ来いよ~」と甘い誘いの声が、あちらこちらから聞こえてくる。その声に従ってついていってみる。そうすると、どうなるだろうか?そうすると、途端に普通の道から外れてしまう。普通の人間ではなくなってしまう。
だから、僕は、できる限りそういった誘惑には乗らないようにしているのだが、それも絶対ではない。時には、頭でわかっていながら、感情に逆らえずに、そういった声に従ってしまうコトもある。
ま、微々たるモノではあるけれども。そういった経験も何度かはあったのだ。その瞬間、既に普通の人間ではなくなってしまっていたのかも知れない。それでも、その後、軌道修正はした。そうして、再びまっとうな“普通人間”の道を歩いている。かなり順調に進んでいるといっていいだろう。
あるいは、時にはちょっとだけ道を外れてしまうのも、普通の人間の条件なのかも知れないな。全く感情に従わず、理論だけで生きていくわけにはいかない。あまりにも普通を極め過ぎた人、それはもはや普通人間などではなく、特殊人間なのではないだろうか?
そんな風に僕は考えるのである。




