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~普通の友達~

 僕の友達は、普通の友達だ。いや、友達にも何人かいるので、中には普通でない友達もいる。だが、今回は、その話は置いておこう。とりあえずは、普通の友達の話をしよう。さしあたって、小学校の時の友達の紹介から。


 林田君。林田文具の息子。林田文具は、小さな文房具屋である。

 林田君とは、小学校の3年生の時に同じクラスになり、それ以来のつき合いになる。中学・高校と一緒だったが、残念ながら大学が別になって、その間は疎遠になってしまった。だが、その後、また仲良くなり、今でも時々、一緒に飲みに行ったりしている。


 酒木君。

 酒木君とは、小学校5年生と6年生の時に同じクラスだった。その頃は、かなり仲良くしていたのだが、中学からは別々になってしまった。酒木君は、中学受験をして、中高一貫の私立校へと行ってしまったのだ。それで、一緒に行動することはなくなってしまった。たまに、道で顔を合わせあいさつをする程度。


 田上君と富田君。

 2人はとても仲が良く、いつも一緒に行動していた。2人とも、非常にやさしくて、僕もよく2人に誘われて、一緒に家でゲームなどして遊んだ。

 田上君は、背の高い痩せた感じの子だった。富田君は、背が低く、丸い眼鏡をかけたイガグリ頭の子。どちらも、小学校の頃の姿だ。けれども、成長しても基本は変わらない。小学生の頃の面影をいつまでも残している。

 田上君の家は、ちょっと貧乏で。兄弟も多かったので、服装なんかも、かなりボロボロだった。いつも薄汚れた感じの服を着ていて、「誰かのおさがりなのかな?」と、僕はよく思ったものだ。兄弟みんな、そんな格好をしていた。けれども、そんな風な貧しさを微塵も感じさせない明るさを持っていた。

 富田君の方は、一人っ子で、お金にも少し余裕がありそうな感じだった。こじゃれたマンションに住んでいて、最新のゲーム機だとかパソコンなんかも持っていた。

 2人がなぜそんなにも仲良しだったのかは、よく知らない。一見した所、あまり共通点はなさそうに見えたし、並んで立っているとデコボココンビといった感じだった。たぶん、保育園の時から一緒に行動していたからとか、そんな理由だったのではないだろうか?


 乙矢君。

 小学校1年生の頃から、大の仲良しだった。けれども、4年生の時に引っ越してしまい、それ以来会っていない。いや、確か1度だけ会ったのだけど、あまりいい思い出は残っていない。


 前山君。

 こちらも、小学校1年生くらいから一緒によく遊んでいたのだけど、5年生の時に遠くに引っ越していってしまった。乙矢君も前山君も、僕の家から100メートルと離れていない距離に住んでいたので、普段はかなり頻繁に会っていた。けれども、同じ小学校に通っていたにも関わらず、不思議と1度も同じクラスにはならなかった。


 他にも、田中君とか杉田君とか、たまにしか遊ばないのだけど、学校では親密にしていた子も何人かいる。共通していたのは、みんな、性格がよかったことだ。どちらかといえば、ノンビリした子が多かったし、そうでなくても人に意地悪をするような子はいなかった。そういう人とは、自然に疎遠になっていったからだ。

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