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「おじさんも優しいな。
めぐお姉さんも。」と
ミシェルは、走り出した列車に揺られながら、デッキの車窓越しに
流れる町のあかりを
白い頬に受けながら。
俯き加減に、微笑んだ。
少年らしいミシェルは
たぶん、クラスでも
人気なのかな、なんて
めぐは、あのセシルの
事を思い出していた。
ああいう子が、一緒に
ついててあげると
ミシェルも、いつか
幸せに気づくんだろうけど。
回想しているめぐのところに
Naomiとれーみぃ、ぱたぱたと駆けてきて
デッキのドアを開けて。
「ミシェルぅ、だめじゃん。学校で叱られるよ」
とか(笑)
「非行少年」(笑)とか
暖かいからかいの言葉に
ミシェルも微笑んだ。
「荷物」と、ミシェルが
気づくと
れーみぃ「大丈夫。個室だもん」と
シルバーのキーホルダーを
ぷらぷらさせて(笑)。




