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リサは、音楽で幸せになれた。


その音楽を作った若者たちは、

なにも善人な訳でもない。



むしろ、露悪的な表現者だけど


心に、天使が降り立ったのだろう。

音楽を作る時、演奏する時。



硬質な表現でも、心に暖かいものがある。

そんなムードに、リサは

無骨だけど心優しい、おじいちゃんの

幻影を重ね合わせたのかもしれない。




一見穏健でも、心に悪魔が降りる時は

誰にでもある。


生き物として生きているから、

生き残る時には、そんな事もあったりする。



天使が降りる時もあるけれど。










「なんだかわかんないけど。リサが

元気になって良かった」とNaomiも笑顔になった。



笑うと、どことなくあどけない彼女と

凛々しい制服は、アンバランスで



そういうとこ、やっぱり18歳なりだ。




「ロックっていいのかなぁ」と、れーみぃは


少し思案顔。




ふんわりしている彼女には、ちょっと

想像の出来ない世界なのかもしれない。





ハードな刺激は、やっぱり

何か、ぶち壊したい物がある時に

必要なので



れーみぃのように、穏やかな世界で

生きているひとには

あんまり、縁がないのかもしれない。





「でもさぁ、れーみぃ、よくお家で外泊なんて

許してくれたね」と、Naomi。





れーみぃは、不思議そうに「みんな一緒だし、

リサのおじさん、お巡りさんだって言ったし。」と、れーみぃは真っすぐにそう言った。



疑いを知らないのか、無鉄砲なのか(笑)。



それとも、本当に大金持ちで

行方に007が護衛してるのか(笑)。





まあ、意外にこの世界は平和である。

なんて言っても、神様が

ひとびとの過剰な欲望を抑制してしまったのだから。




せいぜい、就職や恋愛なんかで

止むを得ず残された席を競うくらいが



悩み事。


でも、切実な悩みだけど。







汽車が、駅のホームにぴったり止まって。



リサのおじさんは、ドアを開けた。




「出発、21時だはんで」と、言って


列車を降りて、どこかへ行った。


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