表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/946

39

その頃のリサはと言うと

SuperExpress-North-East lineの終点に近づき


車内アナウンスを聞いている頃だった。


車窓の右手には、静涼な海岸。

左手には、岩山。


列車は、地上を滑空するように300km/hで走っている。


カーブにさしかかると内側に傾くのが

鳥のようでもあり、飛行機のようでもあり


自然の摂理の共通性を思わせて、楽しくなる。

乗り物に乗ると、気分が変わっていい、と


リサは思う。



携帯電話を公共モードにしてあるので

鳴らなくていい。



ふつう、電車の中ではそうするものだけど、と

リサは国鉄マンの孫である、さすがに。




その「ふつう」の定義はひとそれぞれ、だけど。(笑)




昔はひとつだった。

それは、昔はこの国を建国し、列強に立ち向かうなんて

国だったので、とりあえず国の中は仲間。


外に仮想敵がいる、そういう想定だった。


今は、お金儲けで仲間を作っているひとが多いので


同じ国の中も、味方ばかりじゃないって


そういう妄想に浸るオトナが多かったり。



でも、それは妄想で。




リサのおじいちゃんたちは、みんな、昔のままの国鉄を

愛していた。


この国は変わらない。




それが......。




都会は変わっちゃった。



外国のお金持ちと仲間になって、国鉄を売るなんて。


(と、このときのリサはそう思っていた)。




田舎、Bluemorrisに行けば、温かな心のひとたちに会える。

そんなふうに、疲れたリサの心は思った、のだろう。




アナウンスが流れる。


----Ladies & Gentlemen, We're arrived at "New-BlueMorris" terminal 'bout 10 minutes. please leady truck , thank you .


と、軽快に明るく車掌のアナウンスが流れる。


この車両の担当は若い女性のようだ。



「このひとは、国鉄の民営化をどう思ってるのだろう」と

リサは、まだ思い込みの中にいる。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ