表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/946

35

めぐは、気づいていないけれど

友達を助けるために、使う魔法だけど

みんなのためになる。


正義のヒロインなんて、ニガテだけど

友達のためだったら、魔法使うのも悪くないと

そんなふうにめぐは思った。



めんどいのはニガテだけど(笑)。



線路の外で列車のおそうじを見ていたら

黄色いヘルメットに作業服のおじさんが


「嬢ちゃん、中はいんな」と言って


作業員の詰め所に誘った。





いいのかなぁ、と思ったし

ちょっと怖い(笑)ような気持もあったけど


おばちゃんもいっぱいいたので、その笑顔に誘われた。




「どっから来た?」とか聞くおばちゃん。


「Westbarryです」と、めぐが答えると


「あんな遠くからぁ。旅?」と、別のおばちゃんが。



「友達を探して....。」と、めぐは、リサのおじさんが

Northstarの車掌で、ここに来ていると言うと



ヘルメットのおじさんは「ああ、あの。Bluemorris車掌区の専務さん。

今、列車にいるんじゃないかな。」と、いくつも停まっている編成のひとつを

指差して。



「おじさんに会いに?」と、さっきのおばちゃん。



「いえ、叔父様は親友のリサ、の、で。あたしはリサを探しに。」と

めぐは、それだけ言う。



ここに来なかったのだろうか?




と、それも聞きたかった。



黄色いヘルメットのおじさんは、日焼けの顔で

「リサちゃんは、家出でもしたの?」と、心配そうに。



そんなことまで話すつもりはなかったけど、でも

国鉄のひとなら、大丈夫かな、と思って


入社後、就学支援で大学に行くつもりで、でも

民営化でそれがなくなるかもしれない、と

リサは気にして。



おじいちゃんのお墓参りにBluemorrisへ、と。


そこまで言うと、ヘルメットのおじさんは

「嬢ちゃん、大丈夫。国鉄はなくならないさ。


そっか、リサちゃんってあの、機関車乗りの。」と


おじいちゃんの名前を口にした。



「おじさん、知ってるんですか?」と、めぐが言うと



黄色いヘルメットのおじさんは、にっこり笑って

白い歯を見せた。


「わたしも、時々入れ替えでね、Upperfieldからここまで

ご一緒した事があってね。いやぁ、あの人は立派な人だったね。」と



おじさんは回想。




「Bluemorrisで駅長に、って話を断ってまで機関車一筋で。

その後、こっちに来てからもUpperfieldの駅長を薦められても

機関車にずっと乗り続けた。


名誉駅長って、写真が飾ってあるよ。Upperfieldの駅に」と



おじさんは、遠い夕空に光る一番星を眺めて、そう言った。




「あ、そろそろNorthstarの整備が終わる頃だ。おじさんも来るよ」と


列車の方を見て。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ