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列車は、ゆっくりでも
着実に、駅について
その度に、人々の幸せを乗せて。
その幸せと一緒に、次の駅へ向かう。
朴訥な、車掌は
そうは見えないけれども
機関車乗りでその名を馳せた
リサのおじいちゃんの、息子である。
列車無線で、のんびりと
「1列車、車掌です」。
お国言葉で、 いつれっさ、 さそーです
どこか、和むその言葉である。
食堂車クルーの、めぐたちも
おさら洗いを終えて、そろそろ
営業終了。
「ちょっと寂しいね」と
れーみぃが言う。
めぐは、無言で頷く。
言い知れぬ感激で、胸がいっぱいだ。




