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別に、神様は
変わった魔法を、この国のひとに掛けた訳じゃなくて。
細胞レベルで、増殖を続けるように出来ている
その指令、よく言われるDNAの複写行動が
少し、遅くなるようにと
環境を整えただけ。
古来の細胞は、際限なく増殖し続けるように
プログラムされている。
そのせいで、例えば人間は
不要なまでにエネルギーを蓄えてしまう。
食べ過ぎたり、肥満したり。
それは、神経回路の速度が遅いせいでもある。
食べ物が消化されて、エネルギーになってから
そのエネルギーレベルを観測して、満足、するのだけれども
食事の速度は、それよりも早い。
それは、野生生物だった頃は
あまり食べ物が入ってこなかったので
その速度で間に合っていた。でも
今は、社会が
食べ物を蓄えてくれ、簡単にエネルギーを
補給できるから
それで、エネルギーをとりすぎてしまう。
そういう構造を、少し変えれば
いい。でも、それは進化生物学の夢想である。
神様は、そういう夢想を現実にできたりするので
細胞レベルで、不要なほどエネルギーを蓄えないように、
つまり、ほかの生物と競争しなくても
生きて行けるように細胞に言い聞かせた。




