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神様は、めぐたちの活躍を
雲の上から、見守っていて
「魔法も、そういう使い方するといいのぉ」と
魔法使いでもないのに、そんな事を言って
のどかに笑っていた。
欲望、それが
生物的な、細胞レベルからの欲求であるうちは
特に、困る事もない。
それは、リアル、3次元の欲求だから
譲り合う事で、助け合う事で。
お互いに、幸せになれる。
食べるのに困らないのに
贅沢したかったりすると、もともと限られた
資源を多く使ったりして、困った事になるのだ。
地震があって、閉ざされた列車の中で
みんなが助け合って。
とても、優しい気持ちになれた。
「困った時は、お互い様」なんて
あまり困る事のない、近代の社会では
たまーに困った方がいいのかな、なんて
神様も思ったりした(笑)。
ミシェル少年の恋、のように
空想であっても、根源が生物的なものに
根差しているものは、争いにはならないけれど。
神様は思う。
「あの、ミシェルと言う少年を
好いている少女がおったなぁ」
と、セシルの事を想った。
争いにならないといいけどのぉ、と
神様らしく、のどかに心配をした。




