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Naomiがトマトが苦手だったのは
果汁が、なんとなく有機的な感じが
するからで
見た目、クールな彼女は
実はは、とっても優しい子供だったので
傷つけたりするのは嫌いだったから
生き物を食べていると実感したくない。
そんな、幼い心に思う優しさで
トマトを、だから
お母さんが寓話で
諭そうとしている
その気持ちが
でも、和らかい気持ちになれて
とても嬉しくて。
その気持ちに答えて、トマトを食べて見ると
その、有機的な味も
そんなに悪くはないような、気にもなった。
思いとしては、お母さんの優しさの方が
心に残ってはいて
それから、トマトを診ると
お母さんの、優しい思い出が
心に蘇るのだったりして。
今は、日常の雑事で忙しくて
あの頃のお母さんの気持ちは、どこかに行ってしまったような
お母さんだけど。
でも、どこかに
その思い出は
お母さんにも残ってるんだろうな、なんて
Naomiは思い、オートバイを好きな
Naomiを心配する母に
こんど、トマトの
お料理を作ってあげようかな、なんて思うのだった。
いつのまにか、忘れてしまった
優しい気持ちを
もう一度思い出すために。




