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列車は、止まりつ走りつして

その、小さな駅に臨時停車するはずだった。


でもその時、指令が無線で

車掌へと。



「前方進行せよ、列車遅れ回復のため」と



それでは、炊き出しをしてくれた


人々の好意を無にする事になるし

第一、お腹を空かせた乗客がかわいそうだ。



「積み込みさ、待ってくれんかの?」のどかな言葉で

リサのおじさんは、そう告げる。



列車指令もまた、東北の人である。




「んだな、青だから進めるルールだが」と。






でも、遅れを気にしている乗客もいる。




そういう人は、臨時停車しない方がいいと

思うかもしれない。






そこで、車掌は車内放送で




「次の駅で、食べ物が届きます。


沿線の方々の善意です。



積み込む間、臨時に停車致します。

お急ぎのところ恐れ入ります」と




こんな風に言う、訛り言葉で


聞く人々の心も和らいでいく。




それも、言葉の響きの持つ


不思議な効果。



メールや活字では伝わりにくい、音の

響きの

楽しさだったりする。

やっとこさ、駅について

機関車も、機関士もひと休み。


でも、信号は青なので


東北地方の、鉄道管理局からの指令は「進め」。



遅れを取り戻すと言っても、もう2時間以上。

取り戻しても知れているし、それよりは


お腹を空かせた乗客たちに、あったかいスープや

焼きたてパン、ヌードル、などなど。


食材を積めば、食堂車で料理も作れる。



駅長さんと車掌さん、地方鉄道管理局は


それでいい、と



臨時停車を決めた。



だけど.....。後ろから列車が来ているらしい。



積み込みを素早くしないと、後ろの列車が停まってしまう。




それはちょっと困る(笑)。



貨物列車だったりすると、荷物を待っている人もいる。








特別、誰も欲に駆られていなくても

思い通りにならない事も、あったりもする。


こんなふうに。



誰のせいでもない。






食堂車で、めぐたちは

食材や、沿線のひとたちの善意のお料理を

積み込みながら、その話を聞いた。




駅長さんと、車掌さんの話。



「急いで積み込まないと、後ろの列車が赤信号で停まるな」と、駅長。


「線路を切り替えて先に行ってもらえば」と、車掌。



「そうすると、中央管理局に理由を質されるかも。」と、駅長。




「うーん....。」と、車掌。




めぐは、一計を案じ、

後ろの列車の進んでいる時空間を歪めた。




それは、カンタンな魔法で

いつも、使っているE=MC2である。


光の速度と質量は、エネルギー。



列車の質量は、大きい。


光速度を越えれば....時空間は歪むのだ。


それで、時間を少しだけ待って貰った(笑)





そういう事は、よくある。




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