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地震のせいで、列車は大幅に遅れてしまった。
なので、めぐたち食堂車クルーの仕事も
予定が変わってしまった。
朝5時に起きて、仕事をすると言っても
着くはずの駅で、積むはずの
お弁当とか
飲み物とか、お菓子。
そんなものが、積み込めないのに
乗客たちは、目覚めれば
珈琲を飲みたい、ご飯を食べたい。
人間の生理である。
珈琲は趣向にしても。
昨夜、乗り継ぎを心配していた
婦人は、やはり
乗り継ぐはずの駅に列車が着かず、
その癖、乗り換える列車は
地震が納まったので
出発してしまった。
でも、リサの
おじさん、車掌が無線で
計らったので
遅れて、無効になるはずの指定席券は
振替輸送の後発列車に変えられた。
特別扱いを認めると、皆がそれを要求するから
認めない、などと言うケチな事は言わない
国鉄である。
皆の為の国鉄、お金儲けの為の鉄道ではない。
だから、職員たちは使命感を覚える。
それが、仕事への愛に変わるのだ。
ひとりのためのみんな、みんなのためのひとり。




