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赤い夕方

作者: 頼道三歩

 買い物から帰ると、廊下の壁や床の所々が真っ赤なモノで塗られていた。私は内心またやったのか……と嘆息しながらも、とりあえず靴を脱いでリビングへ歩いていく。


 いつもと違う廊下の臭いに嫌悪感を覚えながらもリビングと廊下を隔てるドアを開けると、これまたリビングと、リビングの向こうのダイニングキッチンの壁や家具も、見渡す限り所々が赤かった。ガラス戸や冷蔵庫やテレビはともかく、壁紙にまでべっとりである。後々の掃除が大変だ。臭いもしばらく残るだろう。しかしアレの中にこんなにも量があるとは内心信じにくいのだが……。床を見ると、まだ幼い少女が赤いソレをやはり所々に纏いながら倒れていた。少女に意識は無いみたいだ。しかし、少女の他に、人の気配はない。


 なら。と私はダイニングキッチンの影に身を隠す。しばらくすると意識の無かった少女がもぞもぞと動き、目を覚ました。それを見計らって私はダイニングキッチンからそろそろと出て行き、

「こら」

 と固い口調で言うと、少女は肩を一瞬上げて、おそるおそると後ろを向いた。

「お、おかえりなさい」

 少女は見るからにとても悪いことをしたという事は自覚していた。しかし言わねばなるまい。

「なんで、ケチャップで、遊んだんだ」

 まったく。

「ごめんなさい……」

「もう二度としないって、約束する?」

「します……」

 少女は頭を垂らしながら小さな声でそういった。しかしマヨネーズからケチャップになっただけなので、この調子だとまたやるのだろう。今度はソースか。

「まったく、どれくらい使ったらこうなるんだ」

「ふたつ……」

「だろうな」

 だろうと思った。でなければこの量は納得いかない。冷蔵庫の中のやつだけでは飽きたらずストックまでやった。そういうことだろう。

「とりあえず、一緒に拭き終わるまで夕飯はありません」

「えー!」

 少女はいかにも不満そうな顔をしながら、いかにも不満そうな声を出したが自業自得だ。思い知れ。


 しかし、今日の夕飯はオムライスにする予定だったのにどうしようか……。しかたない、あとでコイツと一緒に近くのコンビニに行って買ってこようか。

 こんにちは。最近の子供がなっていないのか、最近の親がなっていないのかで言えば、最近の親がなっていないのだろうなと思う頼道三歩です。

 この短編はいかがだったでしょうか。作者としてはミスリードを狙って書いてみたものの、若干滑った感じがします。引っかかってくれた方はありがとう。引っかからなかった方は感想欄の悪い点に「バーカバーカwww」とでも書いておいてください(笑)。そもそもこんなの小説でもなんでもねー! という方には謝る以外思いつきません。すいませんでした。

 最後に、このくだらない短編を最後まで読んでいただきありがとうございました。ところでこの短編ってどのジャンルに入るんでしょうか……。

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