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魔女と奴隷  作者: しるばーすたー


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1/1

魔女の買い物

私の名前はナギ、魔女族だ。

わけあって今、奴隷が合法な国に来た。私はしばらく歩き、一軒の奴隷商店に着き、扉を開いた。


「いらっしゃいませ……おや、これは珍しいお客様ですね」


小太りな店主は、私を魔女だと見抜いたのか、笑顔のまま鋭い目つきでこちらを見つめていた。


「私が魔女族だと気づいたの?」


「確信はありませんでしたが、やはりそうでしたか。ここに来たということは、奴隷をお探しですね」


「ええ、戦える奴隷を買いにきたの、見せてくれる?」


「承知しました。では少々お待ちください、ご要望に沿う奴隷たちを連れてまいります」


店主はそう言うと店の裏に消えた。

この国は奴隷にもある程度の人権はあるらしい。奴隷は主人と血の契約を結ぶと、主人の命令に逆らえなくなる。ただし、例外はある。性的な事や自傷行為、生物への加害といった命令には効力が及ばないようになっている。さらに、奴隷が犯罪を犯すと主人まで一緒に罰せられる。


しばらくすると、店主が数人の奴隷を連れて戻ってきた。

店主は、一人ずつ得意な武器や魔法を説明してくれた。

私は話を聞き終えてから、店主に尋ねた。


「戦える奴隷は、これで全部?」


「ほかにも、剣と身体強化魔法を得意とする少年がおります。元兵士なのですが、今は大きな怪我をしておりまして……戦える奴隷をお探しでしたら、こちらの者たちをお勧めいたします」


「どんな怪我?」


「右目と左足です。手当はしておりますが、満足に歩ける状態ではありません」


重傷の少年ね…回復魔法が得意な魔女を一人知っている。


「その子にも会わせてくれる?」


「承知しました。では、奥へどうぞ」


店主は奴隷たちを先に奥へ戻すと、私を別の部屋へ案内した。


部屋の寝台には、黒髪の男の子が座っていた。

右目は白い包帯で覆われ、左足にも包帯が巻かれている。着ているシャツや短パンは清潔だったけれど、袖口から見える手首にも包帯があった。


私たちに気づくと、男の子は顔を上げた。


「……何の用だ?」


「あなたに会いに来たの。名前を教えてくれる?」


男の子は私をじっと見てから、口を開いた。


「ロイ・ベルク。兵士だ」

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