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幽霊

作者: 宵語

あれな何だったのか


 あの空はいつも灰色(グレイ)

 時々夕暮れ

 他に良い表現があるか不明


 いや、僕が知らないだけ

 要らないと思って遮断しただけ

 そんな下劣な思考に加担しただけ


 不安も疑念もただの記録、記念なだけ

 嫌と言うほど染み付いた勲章

 そうやって辿り着いた後期衝動


 路上を照らすナイターの蛍光

 その影みたいにアイツはやってくる


 僕の黒くドロドロとした

 嫌悪するほどの内なる感情


 いや、だからどうって訳でも

 ないんだけれど

 っていつもの押し問答


 見張られているのだけは確か

 見ないフリをしたのは

 僕の弱さ


 こんなものが何の役に立つか

 いつも返ってくる言葉は同じで

 「いつか役に立つさ」


 ”その言葉にここまで連れてこられた”


 でも、所詮は真似事

 似ても似つかない戯言

 戯れ言


 だから今は開き直って

 こう言い返す

 「戯れ言だって良いじゃないか

 真似事だって良いじゃないか

 こうやって言葉にしなきゃ

 伝わらないのだから」


 そうやって見下した空には

 沢山の光


 眩しく輝いていた


 こういう時にだけアイツは

 現れないんだもんなぁ


 誰かにこの気持ちを伝えたいのに

 まるであれは幽霊だ


 きっとこれも偶然か


 けど、けれど依然

 僕は腐っていく

 徒然なるままに



 

メモ帳に錆びれていた物の掃きだめ

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