中間テスト、またもカオス。だらだら女子校生、大惨事再び。
10月某日、中間テスト当日。
先生の「次やったら部活停止」宣告からわずか数週間――
当然のように、何もしていない文化研究部。
「……えっと……教科書どこやったっけ……」
「家のどこか……」
「プリントは……?」
「無くした……」
「テスト前日に全部失くす才能なんなん?」
放課後、教室で慌てるでもなく、
コンビニ袋を広げる部長。
「お菓子食べる?」
「テスト当日に脳内が遠足か!!」
「糖分補給は大事じゃん」
「知識の補給が先じゃい!!」
案の定、翌朝――
問題用紙を開いた瞬間の絶望。
「……あ、これ全部授業でやったやつ……」
「覚えてるの……タイトルだけ……」
「最初のページだけはめっちゃ綺麗に書いてある……」
「勉強あるあるやめろ……!」
試験中、木下は机に伏せて夢の世界へ。
「木下!起きろ!起きろってば!!」
「……あ……この問題夢の中で解いた……」
「じゃあ書け!!」
「……忘れた……」
「夢の意味皆無!!」
部長はまたも解答欄に謎のイラストを描いている。
「おい!お前また猫描いてる!これ何科目だよ!!」
「英語に出てくる猫だから……」
「猫に頼るな!!!」
クラスメイトからも呆れられる。
「文化研究部、またやらかしたのか……」
「逆に清々しいな……」
「人は成長しない生き物なんだな……」
試験終了後、教室の片隅で集まる部員たち。
「……どうだった……?」
「……1問目がわからなかった……」
「1問目って、名前欄じゃん……」
「名前書き忘れた……」
「お前らの頭の方が大惨事だわ!!」
すぐに噂が先生の耳に届く。
先生、鬼の形相で襲来。
「お前ら……今度こそ部活停止だ……」
「せ、先生!待って!私たち今回ばかりは心から反省を……」
「何回目の反省だよ!!!」
「……来世は真面目にやります……」
「生まれ変わる前に勉強しろ!!!!」
こうして、
文化研究部の「中間テスト大惨事」は
学校の黒歴史として語り継がれるのであった。
大惨事編・完