停学明け、再び教室に帰ってきた文化研究部
停学期間を無事(?)に乗り切った文化研究部の面々。
今日から晴れて(?)復帰である。
「……戻ってきた……」
「教室ってこんなに眩しかったっけ……」
「心が浄化される……」
「お前ら全員が濁ってるだけだ……」
クラスメイトの視線が刺さる。
でも、もう慣れっこである。
「おかえりって誰も言ってくれない……」
「誰もが『またやらかす』と思ってる顔してるね……」
「信用、地に落ちた……」
席に座ると、机の中から溜まりに溜まったプリントが雪崩のように出てくる。
「ぎゃあああああああ!!!」
「何この紙の山……」
「復帰早々、課題が山積み……」
「文化研究部の名にかけて、放置だな!」
「やめろォォォォ!!」
部室にも久々に戻る。
「……やっぱここだわ……」
「机の角にクッキーのカス残ってる……」
「私が置いたやつだわ……」
「掃除しろや!!」
しかし先生は監視の目を緩めない。
「いいか、次やらかしたら部活停止だからな」
「停学の次は部活停止……」
「部活停止ってつまり、活動しないってこと?」
「普段から活動してないのに……?」
「つまり何も変わらない……?」
この理屈で、誰も危機感を抱かない。
放課後、部室にて。
机の上にはお菓子とジュース、そして誰も手をつけない参考書。
「さて……そろそろ来月の中間テストについて話し合おうか……」
「寝よう」
「寝るな」
「真剣にだらだらするのがうちらだから……」
「部活停止、秒読みだな……」
外はもうすっかり夕焼け。
反省なんて、どこへやら。
文化研究部は今日も、明日も、これからも――
だらだらし続けるのであった。