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停学後、自由なのか地獄なのか、だらだら女子高生

運命の追試。

全員ギリギリまで粘ったが――

奇跡は起きなかった。


「……ごめん……一問目から寝てた……」

「木下ーーーーー!!」


こうして、文化研究部全員、 停学 が決定した。


翌日、教室の文化研究部席は空席。

廊下では他のクラスメイトがひそひそ。


「え、あの子たち停学だって」

「やばくない?」

「まぁ、あの人たちなら……って感じするよね……」

「納得の声やめろ!!」


停学中の彼女たち――

家では当然、親の監視&スマホ没収&テレビ禁止の三重苦。


木下の家


「木下、宿題やったの?」

「……夢の中で……」

「いいから起きろ!!」

「……お母さんも一緒に昼寝しよ……」

「するか!!」


部長の家


「部長、今日こそ真面目に机に向かいなさい!」

「うん……ちょっとだけ……漫画読んだら……」

「没収!!!」

「母上ぇぇぇぇぇ!!」


グループチャット(親の監視をかいくぐって)


部長

「みんな元気……?」


木下

「寝てる」


お菓子担当

「お腹すいた」


ガチ勉強担当(今回巻き込まれた被害者)

「なんで私まで停学なんだよ!!!!」


部長

「追試前日にホラー映画一緒に見たからだね」


ガチ勉強担当

「お前らーーー!!!」


もちろん、停学は自主学習期間でもある。

だが、彼女たちが真面目に勉強するわけがない。


停学5日目


「ねぇさすがに暇すぎない?!」

「わかる、誰かんち集まらない?」

「停学中に集合はアウトだろ……」

「じゃあ庭集合」

「意味ないだろ!!」


親の目をかいくぐり、

家の庭でお菓子パーティーを決行する文化研究部。


「停学なのにお菓子食べながら寝てる人いるけど」

「夢の中で反省してるから……」

「起きろ木下ーーー!!!」


近所のおばさんに目撃されて、

後日、親バレして再び説教されるのは言うまでもない。


こうして、

文化研究部は「停学中もだらだら」という前代未聞の伝説を

地域にまで広げてしまったのであった。


停学後カオス編・完

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