第2話：死の匂い
主人公：
ジョン・ミラー：22歳、新兵。正義感と理想に燃えているが、戦場の現実とのギャップに苦悩する。
ベテラン兵：
ロバート・カーク：35歳、小隊長。冷静沈着でリーダーシップを発揮するが、過去のトラウマに囚われている。
フランク・オハラ：28歳、古参兵。戦争に慣れており、皮肉屋だが仲間思い。
その他：
マリア・グエン：20歳、ベトナム人女性。ゲリラのメンバーで、アメリカ兵への復讐心を持つ。
チャン・ヴァン・ドク：40歳、ベトナム人僧侶。戦争の悲惨さを嘆き、平和を願っている。
ゲリラの拠点を制圧した小隊は、負傷兵を手当てし、死者を弔った。ジョンは、昨日自分が射殺したゲリラ兵の遺体を見た。若い男だった。ジョンは、再び奇妙な感覚に襲われた。
「彼は、どんな夢を見ていたのだろうか？家族はいるのだろうか？」
ジョンは、戦争の残酷さを改めて感じた。
翌朝、小隊は再びゲリラ掃討作戦に出発した。ジョンは、昨日 убил したゲリラ兵のことを考えながら、ジャングルを歩いていた。
その時、フランク・オハラがジョンに話しかけてきた。
「ジョン、戦争は初めてか？」
「はい、そうです」
「人を殺した気分はどうだ？」
ジョンは、言葉に詰まった。
「何とも言えません…」
「そうか。だがな、ジョン。戦争では、人を殺さなければ生き残れない。それが現実だ」
オハラは、そう言い残し、歩き続けた。
ジョンは、オハラの言葉の意味を考えた。
「人を殺さなければ生き残れない…？それは、本当なのか？」
ジョンは、まだ戦争の現実を受け入れられなかった。
その日の午後、小隊はゲリラの罠にはまった。
茂みに隠れていたゲリラ兵たちが、小隊に銃弾を浴びせてきた。
小隊は、応戦したが、数人の兵士が負傷した。
ジョンは、負傷した兵士たちを安全な場所に運び込んだ。
その時、ジョンは背後から銃声を聞いた。
振り返ると、アントニオ・ロドリゲスが倒れていた。
ジョンは、ロドリゲスの元に駆け寄った。
「ロドリゲス！」
ロドリゲスは、ジョンに微笑みかけた。
「ジョン…俺は…もうダメだ…」
ロドリゲスは、息絶えた。
ジョンは、ロドリゲスの死にショックを受けた。
「また、人が死んだ…」
ジョンは、戦争の残酷さを改めて感じた。
その日の夜、小隊はキャンプに戻った。ジョンは、ロドリゲスのことを考えていた。
「ロドリゲスには、家族がいたのに…」
ジョンは、戦争の悲しみを感じた。
翌日、小隊は再びゲリラ掃討作戦に出発した。ジョンは、ロドリゲスのことを忘れずに、戦うことを誓った。
しかし、ジョンはまだ知らない。この戦争が、彼に更なる悲しみを与えることを。
第3話へ続く
