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3月 ひとりの海

 私は今日も砂浜を歩く。

 君と約束したこの場所を、ひとりでふらふらと。


 風は冷たいけれど、今日の海は穏やかで日差しは暖かかった。

 だから、砂浜にゆっくり足跡を残しながら、日課となった散歩を楽しんだ。


 しばらく歩くと水平線を目を細くして見つめた。

 朝日に照らされたそこは、きらきらと光っていて眩しい。


 その向こう側は、どんなに目を凝らしても見えなかった。

 それを眺めることで、やっと私の1日が始まる。






 今日も私は、君を待ってる。

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