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雨森弥太郎は騒がない〜真夜中に拾った少女〜  作者: 猫背族の黑
第四章『旅立ち』
99/100

■闇_光/11/13/02:15■

「」


 ヤタの静止が間に合わず俺はドクロと目があい思わず立ち止まる。


 ここまで身近で死というものを感じたのは初めてだった。


 ドクロの窪んだ目の奥からカサカサとソレは這い出てくる。


 イナゴだ。


 冷や汗が頬を伝った。


 ラヘンメ障壁魔法内に入ってきた生きたイナゴはこれが初めてだった。ゴキブリと対峙した時と似たような緊張感を感じるが、ゴキブリは逃げていくのに対しイナゴは襲ってくる。ソレも飛んで…。


「ナイナイ?」


 ヤタの言葉で気付かされる、俺の後ろには3人の女性がいると。


 俺は咄嗟にドクロにいるイナゴめがけてホウキを叩きつけ、更にホウキの上からドクロを二度三度と踏み付けた。


 流石に人間の頭蓋骨だけあり硬く、踏みつけても砕けるような物ではなかったが、障壁内でイナゴを飛行させる事を防ぐ事ができたようだ。


 肩で息をしながら3人の方を見ると皆一様に辛そうな表情をしている。


「や、やるじゃないモーリー」

「…うん、頑張ったね」


 俺の雰囲気から何かを察したのだろうか。


「犠牲者が出るのは仕方がない事です、最小限に抑えるために私達は今行動しているのです、進みましょう」


 ラヘンメの言葉から初めの印象とは違う『勇者パーティー』の姿を垣間見た気がする。


「は、はい」


 俺はそう応えるのが精一杯で、再び酒場へ向けて歩きはじめた。


 牛歩の歩みで進んでいくと、突如赤い光が空を貫いた。







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