■宿屋_ウッチー/11/13/01:40■
悪魔のわりに純情なパリカーから僧侶ラヘンメへとバトンが渡る。
「ではウッチー」
俺の右横にいるラヘンメが急に俺の右手を取って語りかけてきた。
「ウッチー?」
不機嫌そうにヤタが呟く、パリカーだってモーリーと呼んでいたのだがこの差はなんだろう?
もしかして手を握られている事が原因か?
「ラヘンメさん、その、手を離して貰えると助かります」
「あら、何故です?」
そう言うとラヘンメは俺の手を自らの胸に引き込むように力を加えてくる。
「ちょ!?やめて下さい!?」
俺は慌てて椅子から立ち上がりラヘンメから離れた。
ヤタを見ると口をへの字に曲げ、明らかに不快な表情を浮かべていた。
「ヤタさん、悩みがこれで解けませんか?
これまでのウッチーの行動から考えてみて下さい」
「…ナイナイの行動から?」
「そうです、そこにヤタさんの悩みの答えがあります」
真剣な表情のヤタとパリカー。
パリカーはすぐに悟ったのか、ラヘンメの隣に着て何かを耳打ちした。
「正解です」
パリカーは声になら無い悲鳴を上げるように顔を真っ赤にしながら部屋を出ていった。
いや、どんなシステムのクイズだよッ!?
「ヤタさんはどうですか?」
ラヘンメの問いかけにヤタは難しい顔をしてもじもじしていた。
いかん、何故かこっちも緊張してきた、やたらドキドキするぞ…。
「う、う~ん」
ヤタは暫くして決心がついたのか顔を赤らめながら答えた。
「ナイナイの行動から、考えて…」
「考えて?」
「…………す…けべ?」
いやいやいやいや、ヤタさんそんなそんな…。
なんだろうこの拷問!!
想像よりキツイ!!…頭が割れそうな程痛い。
「不正解です。ではウッチー、ヤタさんが何に悩んでいるか分かりますか?」
「え…」
ヤタがこの部屋から出ていき二人の部屋に行った理由…。
あぁ、赤の事か?
「赤い3倍ですか?」
「…赤いさんばい?それは何かの儀式ですか?」
「まぁ儀式といえば儀式なような気も」
「もしかして魔力中毒と関係ありますか?」
「え、ええ。正解ですか?」
「不正解です。しかしその『赤いさんばい』という儀式、それは私も関心しません。魔力中毒を放置しておくと人ではなくなるのですよ?」
「す、すみません。そ、それはそうと、答えを教えて貰えませんか?」
怒られると話が長くなりそうなので話の軌道を戻したい。
「仕方ないですね、その話しは後でしましょうか。
二人がこのままでは話も進みませんからね。まずは二人で考えてみて下さい、これがヒントです」
そういうとラヘンメはヤタを置いて部屋を出ていった。
「これがヒント…」
ヤタと二人きりの部屋に戻った。




