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雨森弥太郎は騒がない〜真夜中に拾った少女〜  作者: 猫背族の黑
第四章『旅立ち』
85/100

■浴場_三女神/??/??/??:??■

「―――なのなのな 」

「良かった、気づきましたね」


 突如白の世界を破って現れた三女神は鮮やかな色と共に舞い降りたようだ。

 姿の無い『ヒュプノス』と違ってなんと説得力のある姿か。


 大人の色香が漂う蒼いロングヘアの女神は俺の背中に手を回して俺の額に手を当ててくれている。


 また、よく分からない柔らかい感触も二の腕あたりに感じている、まるで沈み込むような感触だ。


「ナイナイ!」


 そして俺に語り掛けてくれているのは子供くらいの外見の女神だ。

 黒いロングヘアの女神は三女神の中で一番若い。


 俺の中で三女神といえば

『過去の神ウルド』

『現在の神ベルダンディー』

『未来の神スクルド』

このあたりを思い浮かべてしまうので、彼女が『スクルド』ではないだろうか?


 そう言えば『スクルド』は『戦乙女ヴァルキリー』でもあったんだっけ?

 俺の魂を選定して神兵として迎え入れに来てくれているのだろうか?


「体の変色は治って普通の人間の肌になったけど。

 その真っ白な髪、それは成功なの?副作用?」


 最後の女神は少し離れた場所から様子を伺っているが、見た目でいえば俺と似たような年齢に見える。


 肩まである赤い髪を人差し指でくるくるしているが、こちらの女神はしっかりした性格のようで二人と違ってタオルを巻き付け…ん?


 …おかしいぞ、タオル?


 美術で目にする海外の神の姿は良く分からない布を身にまとってはいるが、決してタオルのような安っぽいものではなかったぞ?


「ナイナイ!」


 ぼやけていた視界がどんどんクリアになっていくと、細長いかんざしの様なものが光を反射して俺の目を刺激すると俺の意識は急激に回復していった…。


「…え、ヤタ?

 スクルドじゃなくて?

 …って、え?え?は、はははははは」

「あ」


 俺の額にあてられていた手は素早く俺の両目を覆い、何か詠唱が聞こえる。


『傷ついたこの者にひとときの安らぎを与えん、クールクロウ』


 急激な眠気が沸騰する俺の頭を(しず)めていった。



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