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雨森弥太郎は騒がない〜真夜中に拾った少女〜  作者: 猫背族の黑
第四章『旅立ち』
82/100

■浴場_青/11/12/??:??■

 ヤタとパリカーのピンク色の攻防を耳にしていると時間の感覚がおかしくなってきた。

 

 冷静に考えよう。


 例えば下着は俺だって見られるのに抵抗がある。

 水着なら俺の場合は特に気にならない。

 タオルなら?


 今の状況…客観的に見てどうだ?

 

『ぽちゃん』

 

 鼻血だ…。

 意識して想像していたから俺の鼻血だとすぐ分った。

 さらに先程まで聞こえていた二人の声が聞こえない、これはまずいぞ…。


 鼻を抑えながら2人の方をみると、やはり2人は俺の方を見ていた。

 ヤタはバスタオルで全身を包み、パリカーのタオルは…ええい!悪魔め!!

 

 本当にまずい…俺が覗いていたと思われるのはこの先ずっとついてまわる。

 早くここから立ち去らなければ。

 

 オレの心はそんなものに騙されないぞ!!


『ぽちょちょちょ』


 俺は急いで更衣室へと走ろうとするがうまく足がまわらない。


「ねぇ、あれってヤタの?」

「うん、ナイナイだと思う」

「って、うわ!何この色!」

「…鼻血?」

「いや、それでこんなことになったらおかしいよ…」


 もつれる足をなんとかひきずって更衣室に入り、新しいタオルで身体を拭く。

 特に赤く染まることもないので怪我はやはり、してないようだ。


 ぼやける頭で考えながら、ふと鏡を見る。


「う、うわぁぁぁあ!?」


 そこには真っ青な顔の男が写り込んでいた。


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