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雨森弥太郎は騒がない〜真夜中に拾った少女〜  作者: 猫背族の黑
第四章『旅立ち』
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■草原_気付き/11/12/12:45■

 俺はヤタから教えてもらった『ラッパ吹き』の理不尽な災害に怒りを覚えながら改めてノートを見返した。


△▼△


□第5のラッパ吹き『へー』


 星が地に落ち底知れぬ所まで通じる穴を開け、『アバドン』を王としているイナゴ達も飛び出し人を襲う。


□第6のラッパ吹き『ヴァヴ』


 人間の三分の一を殺すため二億人の騎兵隊が出陣し解き放たれる。


△▼△


「ヤタ、もしかして第5と第6の二人はすでに『ラッパ』を吹いてるの?」


 ヤタは満足気(まんぞくげ)(うなず)く。


「察しがいいね。『へー』があの大穴を開けたんだよ」

「…星が落ちて大穴ができたってニュースになってませんでしたけど」

「地震は最近なかった?

 ナイナイが住んでいた『原初の世界』側から吹くとさすがにバレるから『ホールズ』側から開けたんだよ」

「大地震でもないと気になりませんからねぇ…」


 日本人なら余程の大地震でないと気にも止めないだろう、携帯から全国瞬時警報システム(Jアラート)が鳴ったとしても誤報か訓練かとまず疑う程に平和なのだ。


「『ヴァヴ』はその…すでに人間の三分の一を殺しにかかってると考えるのがよさそうですか?」

「…どうだろう、私をこっちの世界に引き込んだならまだバレてないと考えて行動には移してないかも」

「その、テレパシーみたいな感じで伝わらないんですか?

 わざわざ報告に行かないと神様は分からないんでしょうか?

 それに報告ってどこに?」

「さすがに主神でも全ての事を管理できないよ。そのために様々な神がその下で働いてるんだし。私の場合は和歌山の神社で報告」

「ちょ⁉遠くないですか⁉」


 飛行機で1時間程だぞ!?

 さすがにちょっと不便すぎるだろ!?


「そんなものだよ」

「うーん…そうなのかなぁ…」


 ヤタは抜けているところがあるからなぁ…。その点は不安だ。


 しかし改めて情報を整理すると『ホールズ』からの侵略はいよいよ大詰めにきているのではないだろうか?


 俺達が気付くのが遅かっただけで、あっという間に侵略される程に大きな力が『ラッパ』にはある。


 RPGで勇者がレベル1から魔王を討伐に行くけど、俺のレベルがあがるまで待ってくれるようなゲームの世界ではないし、俺も勇者ではない。


『Daaaaaaan‼』


 眉間(みけん)しわを寄せて考えていると、遠くから大きな音が響いてきた。


 ヤタはすぐに立ち上がり周囲を警戒し始め、俺は急いで後片付けを始めた。



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