表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨森弥太郎は騒がない〜真夜中に拾った少女〜  作者: 猫背族の黑
第四章『旅立ち』
51/100

■草原_走/11/12/11:20■

「ファイト、ファイト」


 俺は背中に荷物の入ったパンパンに膨れたリュックを背負い、ヤタをお姫様抱っこしながら走っていた。


「はぁ…はぁ…はぁ…」

「まだそんなに時間経ってないけど、辞める?」

「い、いや、まだいけるよ」


 ヤタの体重は非力な俺がお姫様抱っこして走れるほど軽いが、いくら軽いとはいえやはり人間1人の重みはそんなに優しいものではなかった。走る振動一歩一歩に圧が加わり、腕がその都度悲鳴をあげていたが男としてのプライドが早々に諦めることを許さなかった。


「関心関心」

「と、ところで…はぁ…この方角で…はぁ…あってるんですか?」


 走りながら話すとか無理だ…。声はかすれ声量も小さいが、ヤタは俺の腕の中にいるのでなんとかなっている。


 性別不明(男ならショック)

 年齢不明(見た目より高年齢そう)

 

 俺がそんなヤタに危険と隣り合わせでもついて行っているのは、何かしらの魅力を感じてなのだろうか。


「なんとなくね、昔から感は良いんだ」

「はぁ…はぁ…はぁ…、か、感…」

「ナイナイに出会って、天使達に引き合わせてもらえてる、JOBのメッセンジャーってどっちのメッセンジャーなんだろうね」

「はぁ…はぁ…はぁ…」


 難しい話は考えられないくらいには疲労が溜まっていた。そういえば眠気覚ましを飲んだとはいえ…あ、あれ、ま、ま、まじか。そういえば本当にやばいくらい寝ていない…。


「ナイナイ、ちょっとあそこで休憩しよう」

「はぁ…はぁ…はぁ…」


 俺はヤタをクローバーのような短い草が密集している場所に下ろすと、そのまま倒れ込んだ。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ