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雨森弥太郎は騒がない〜真夜中に拾った少女〜  作者: 猫背族の黑
第一章『真夜中の少女』
5/100

■アパート_廊下/11/11/24:56■

 少女にトイレの場所を伝えると俺はあわてて廊下に出た。


「…何やってんだろ、俺」


 ダウンコート無しでは震える程の寒さの中、手を擦り合わせながらぼやく。


 俺は今年で21歳になる、相手の年齢は良くわからないがおそらく10代だろう。

 少女が10歳という事は無いだろうが女性の年齢はさっぱりわからない。万が一を考え11 歳差の可能性も考慮しておく。


 異性という事と年の差のせいで接し方が全くよくわからない。同じ部屋で異性にトイレを使用されるなんて羞恥心が湧いて出るものも出ないだろうと思い、というか俺が恥ずかしかったから外に慌てて出たんだが…。


「ぅぅ、寒い…。良くこんなに寒い中あんな薄着でいたな。タヌキとかキツネとかモノノ怪とかじゃないと、死んでしまうぞ…」


 というか、この年齢差。俺の社会的立場が死ぬ可能性が十分にありそうだぞ…。 


「さっさと警察呼ぶしかないよなぁ…」


 初めからそうしていれば良かったと思いながら、ズボンのポケットを探るが携帯が無い。


「うわぁ…」


 もしかしてコンビニのロッカーに忘れて来たか?


 『ガチャ』


 絶望と寒さで青くなっていたところ、背後で扉が開く音がした。


 まだ何も対応策が決まってないよ!


『GYuuuunn』


 あーもう…、とにかくメシを用意するしかないか。

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