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雨森弥太郎は騒がない〜真夜中に拾った少女〜  作者: 猫背族の黑
第三章 『明かされる真実』
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■コンビニ _天使権11/12/10:33■

『┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨』


 コンビニ『365-one year-』の店長、天使権あまつかごんは騒音に悩んでいた。


「この音、可能性としてはあれやんなぁ…」


 天使の間で知らぬ者はいない『災厄のラッパ吹き』という存在の1人。


「第六のラッパ吹き」


 鋼の胸当てを着けた二億人の騎兵隊を率い、人間の三分の一を殺せる権利をもった存在。


『しかし何故?主神は関与しているのだろうか?』


 ゴンは考えても答えが出ない事をコンビニの駐車場で目をつむり腕組みをしながら考えていると、待っていた存在から声をかけられた。


「お前、プリンシパリティか?」


 ゴンがまぶたを開けると、赤色、青色、橙色に髪を染め分けたウルフカットの女が馬上にいた。


 細身の身体に西洋鎧を着用しサーベルを提げており、女の後ろには道一杯の騎兵隊が旗を掲げてついてきている。

 

「プリンシパリティちゃうで、俺はアマツカ。

 あんたはラッパ吹きの『ヴァヴ』やろ?」

「!?」


 名前を言い当てられた動揺が垣間見えるがそれも一瞬だった。


「…私の『名』は伝わって無いはずだが」

「暇を持て余すと調べ物がはかどりましてね」

「なるほど、優秀な奴もいたもんだな」

「おおきに。それで、なんの御用?コンビニご利用なら付近の住民に配慮してアイドリングはご遠慮願いたいわ」

「はは、我が騎兵隊に向かってそんな事を言うやつがいるとは面白い…。なに、ちょっとした捜し物だよ」

「捜し物?」

「ヤタガラスを見ていないか?」


◆◇◆同時刻_コンビニ店内◆◇◆


「どう?まだ入る?」

「あ、あと少し!まだ入りそうです!」


 俺は初めてスキルを使用する感覚に戸惑いながら、様々な品物を『梱包』していく。


「一杯になったね、はい、次のボトル」

「は、はい!」


 梱包容器に選ばれたは空の500mlペットボトルだった。俺は空のペットボトルの飲み口に必要と思われる品物をあてると、力を込めながらそれが中に入るイメージで押しあてていく。


 『ヒュルン』というイメージ音が脳内で流れ、小さくなった銃弾のケースが中に収まる。空きビンの中にある船の模型のように、どうやってそこに入ったのかは分からない。


「まだ入る?」

「感覚的には3つくらいいけます」


 『梱包』すると不思議と本来の重量より軽くなるし、同じボトルの中に複数入れる事も可能だった。もはやチートだが、アニメでよくあるアイテムBOXとかいう謎の空間収納と比べると不便な気もする。


 とにかく手当り次第『梱包』していくと、さっきトクさんから預かったビニール袋を『梱包』していない事に気付き、スイカサイズのビニール袋を収納しようと次のボトルの口にあてた。


「それの中身って何?」

「そう言えばなんでしょう、見ておきますか」


 縛られたビニールを開く。


「「うわぁ…」」


 中には千円札が無造作に詰め込まれていた。

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