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雨森弥太郎は騒がない〜真夜中に拾った少女〜  作者: 猫背族の黑
第三章 『明かされる真実』
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■コンビニ _悪魔の笛11/12/09:35■

「ゴンさん。

 そういえば『悪魔の笛』ってなんですか?」

「ん、お助けサービスやん?」

「お助け、サービス?」

「「え?」」


 俺とゴンさんの声がハモる、これで何度目だろうか。それにしてもゴンさんの記憶って、まさか…。


「ゴンの記憶は改変されてるよ」


 ヤタは俺とゴンさの疑問に答えるように


「あー!え?嘘やん?確かに周囲を守る程の力は無いと思ってたけど、俺自身も守れて無いんか…」

「堕天…」

「ま、まぁ通訳がいると助かりますよ!」

「それでま、いつ俺も手に入れたのか分からんのやけど、これやわ」


 ゴンさんはネックレスを外すように首の後ろに手を回して何かを机の上に置いた。


『悪魔の笛』

ヤギの角を模した笛で先端がクルっとねじれていて

サイズ感がスナック菓子の『ドンガリコーン』程で、見た目もそれに近い。


「良く見ると幾つか穴があいてますね」

「笛やからな」

「これ吹いたらどうなるんです?」

「デーモンが来て助けれくれる…らしいで。使った事がないからそれ以上は分からんけど」

「悪魔と取引ですか?」

「そうなんやないかなぁ?……いっぺん呼んでみる?」

「いや、今来られても必要無いですし。それより天使のゴンさんが持ってても良いんですかそれ」

「堕天…」

「いやいやいや、もうそんな時代やないよ!?住み分けしてるから!それに俺はアマツカやから!」


 ヤタが疑いの眼差しをゴンさんに向けている。


「そ、それやったら、ほら、雨森ちゃんにあげるから!」

「うぇぇ、いりませんよ」

「まぁまぁ、騙されたと思って」


 ゴンさんは俺の背後に回り込み無理やり悪魔の笛を装備させた。


「出所もリスクも分からない物は嫌だなぁ…」

「まぁ、言うて非常時やし、戦闘力が一番弱い雨森ちゃんが装備しとくべきじゃない?」

「え、ゴンさん強いんですか?」


 『ふふふ』と不敵に笑うゴンさんは腕組みをして仁王立ちの姿で応える。


「よっしゃ、それも踏まえて作戦会議再開や。

 ヤタちゃんの話の内容をまずは完結にまとめるで」


 そう言うとゴンさんは会議使用のホワイトボードに張られた業務連絡の紙をグチャっとまとめて、何やら書き始めた。その姿を見てヤタはポツリともらす。


「 統治・支配する事を任務とする天使、 プリンシパリティ。幸先が良いかな」


 神・天使・悪魔・輪廻転生。

 ヤタの横顔を見ながらこの嘘のような現実には俺の理解が追い付いていない事が膨大にあると思い知る。

 一般人の俺はこの問題にどこまで付き合えるのか分からないけど…俺は…。

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