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雨森弥太郎は騒がない〜真夜中に拾った少女〜  作者: 猫背族の黑
第二章『加速する違和感』
31/100

■コンビニ _筋肉11/12/08:00■

「おはよう、キヨタカ、雨森ちゃんいてるで」

「まじっすか!『ついにアーシに会いに来てくれた』みたいな?」

「いや、それはちょっとどうなん、きつくない?」

「店長きびしー」


 レジにいるゴンさんが俺の存在を筋肉店員に教えていた。


「雨森、チューッス!珍しいねこんな時間に」


 徳美潔高とくみきよたか、副店長の彼はこじらせ系筋肉店員だ。


「トクさん、おはようございます」


 見た目は高身長イケメンでマッチョ。細マッチョではなく、マッチョだ。

 髪はアッシュグレーのアメリカンオールバックでキメていて、冬でも白の半袖Tシャツ姿をしているような超人的なヤバイマッチョだ。


「雨森、目の下のクマやばいよ?『昨夜はお楽しみでした?』みたいな?」


 男なら誰もが憧れそうな男らしい男なのに、声色を変えて細かすぎて伝わらない何かのセリフをよく引用している。一部の人からは好かれるかもしれないが、一般的に考えると非常にもったいない、こじれた人だ。


「ハハ、色々ありまして」


 力なく笑って対応していると、トクさんは視線を俺の後ろに向けながら優しい笑顔で言う。


「その、何だ。俺が言うのも説得力ないと思うけど、場所は考えた方がいいと思うぞ?コスプレって人目引くからさ」

「ここここ、こすぷれ?」

「え?後ろの子って雨森の彼女でしょ?別に本人が良いなら良いんだけどさ」


 トクさんの言葉で無理やり意識外に追いやっていた『ヤタの性別問題』が急浮上してきた。


「ちちちち、ちが――」


 性別と年齢についてはあえて意識しないようにしてきたが、先ほど試着を終えたヤタは可愛く見えて仕方がない事を思い出す。

 意識が変わった事で自分でも顔が赤くなっているのがわかるくらい動揺していると、後ろからヤタが声を掛けてきた。


「貴方…もしかしてヴァーチュース?」


「「え?」」


―――――――

――――


 次回、第三章「明かされる真実」

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