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雨森弥太郎は騒がない〜真夜中に拾った少女〜  作者: 猫背族の黑
第二章『加速する違和感』
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■コンビニ _店内11/12/07:15■

「もしかして貴方…プリンシパリティ?」


 ヤタは俺に背負われたままの姿でゴンさんに名前のようなものを問いかけた。


「い、いやぁ?俺はゴンやで」


 いつもヘラヘラしているゴンさんが何だかしどろもどろしている。


「プリンシパリティって何でしたっけ」

「さ、さぁ。なんのことやろな」

「検索かけますか、okアレクサンドリア、プリンシパリティを検索、音量マックス」

「ちょ、雨森」


 俺のコートの中から携帯のAI音声認識サービス、アレクサンドリアの機械音声が流れ始めた。


『プリンシパリティ、英語。天使の位階の一つ、第七位の天使。ギリシャ語ではアルケー。権天使と訳される。権力を象徴する天使 』

「ゴンさんの名字って…たしか天使じゃなかったですか?」

「て、天使と書いて、アマツカと呼ぶ」

「プリンシパリティ、何故貴方がここに?良ければ協力を要請したいです」


 ゴンさんはガックリと肩を落し深いため息をひとつ吐くと「しゃあない」と一言呟き、腕を組み仁王立ちのポーズを取った。


「カワイ子ちゃんは俺の事知ってるみたいやけど、俺は残念ながら見覚えが無いで。先に自己紹介して貰えんやろか」


 二人は知り合いでは無さそうだけど、所属している組織に関係があるとかだろうか?なんだかゴンさんも身構えてるし。一体何なんだ…。


「私は雨森弥太郎、ヤタと呼ばれている」

「え、結婚?え、男?女?子供?」

「ゴンさんこれには色々とありまして…」

「くしゅん」


 ヤタのくしゃみが混乱して警戒する俺達に冷静さを取り戻させる。


「ま、まぁなんや、とりあえず衣料品揃えて落ち着いてから話聞こか。あ、お客さん来そうやわ、適当に見繕ってバックで待っててや」

「わ、わかりました」


 俺はヤタと共に店内奥にある『無名良品』コーナーへ向かった。ふと店内に設置されている壁掛け時計を見ると既に7時を過ぎていた。


 ほぼ24時間起きている現状に気づき、脳が震えた。



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