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俺と妹のただならぬワンルーム  作者: お題の人(新増レン)
2LDK(51~100)
52/102

『ループの部屋』

 ループ:物事が繰り返すことの比喩。


「時間遡行に続いて、ループと来たね。流行街道まっしぐらだね」


「全然うまくないぞ」



〇〇〇〇〇〇〇〇



「なあ、疑問なんだけど、ループはタイムリープと何が違うんだ?」


「ループは同じ場面の繰り返しだよ。タイムリープと違って、意思に関係ないの」


「随分と詳しいな」


「ふふん。この作品をマーケティングするために、流行のネタは調べてあるからね! そうでもしないと、会話だけの作品が受け入れられるとは思えないもん」


「涙ぐましい努力と悲惨な自白だな……。しかしループとなると、俺達は気づかないんだろ? 対処の使用が無いだろ。この部屋に来ても、何度ループしてるのやら」


「そうだね。でも、お題の人が面白いものくれたよ」


「面白いもの?」



「うん。その名も、ででででん! ループ測定器!」



「なんじゃそりゃ」


「私達の感じ取れない時空の流れを測定し――」


「なんとなく、その先は聞かない方が良さそうだ。知識の乏しさが露呈する」


「そうだね。ま、とにかくこれを使えば、ループが何回してるのかわかるって寸法だよ」


「へぇ。ちなみに、今はゼロなのか?」


「もちろん、ぜ……ろじゃない」


「は?」


「五十二回目らしいよ」


「意味が分からんな。ループの部屋なんて、初めてだろ?」


「ループは意思に関係ないから、記憶は維持できないんだよ。もしかしたら、この台詞も五十二回目かもしれないもん」


「同じ部屋を五十二回も繰り返してるってのか? ……気持ち悪いな。そんなんで人体に悪影響はないのか?」


「それはさすがに……お題の人なら知ってるかな?」


「それもそうか。お題の人! これは一体どうなって――」


「手違いみたいだね」


「は?」


 ――――――。



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