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俺と妹のただならぬワンルーム  作者: お題の人(新増レン)
終わりは、いつだって唐突だよ。
102/102

『完結記念!兄妹を労う部屋』

 


 はじめまして、お題の人です。

 今日は完結記念ということで集まってもらいました。いわゆる打ち上げってやつですね。


 まず、完結おめでとうございます。


「ど、どうも」


「お兄ちゃん! もっとグイグイ行こうよ! 念願のお題の人との対面なんだよ?! いつものお兄ちゃんらしくないよ!」


「……なんというか、本人を目の前にすると言葉に詰まるんだよ」


「ファンなの!?」


 相変わらず仲いいね、お二人。



「そ、そうですか? 照れるなぁ~~」

「それはない」



「お兄ちゃん、この場面で断言!? そういえば、今回もメインヒロインは私ですね。ほらほら二人とも、美少女ヒロインだよっ!」



 ……。


「……」


「何故に黙秘!?」


 だって、ね。


「ツインテ最強ヒロイン都市伝説だ」


「二人してツインテ狂?! ほら、描写されてないからツインテで打ち上げ参加してるかもしれないじゃん!」


 それはないでしょ。表現の暴力だよ。


「その通り。さすがに無理があるぞ」


「……さすがに泣くよ?」



 〇〇〇〇〇〇〇〇



「そういえば、私達の最終回……手抜きじゃないですか?」


 そんなことないですよ。

 ラストは告白の部屋を書いた時から決めてましたもん。


「そんな早くからっ?! お兄ちゃん、最終回に納得してなくて大変で――」



「最高のラストでしたね」



「え、まさかの謀叛!?」



「馬鹿言え。こうして低姿勢にしておけば、続編の企画を立ち上げてくれるかもしれないだろ? 俺だって納得してないが、ここは歯をくいしばって耐えるんだ」



 全部、聞こえてるんだけど。

 それに、復活はないでしょ。さすがに。



「「なんですと?!」」



 だって人気ないもん。

 人気無かったら消えてくのが当然でしょ。


「そんな世界嫌だ!!」


「そうだったのか。てっきりネタ切れかと」


 いやいや、本当はネタあったよ。

 二人がゲームの世界に閉じ込められるシリーズとか。延々とコタツでトークする部屋とか。


 でも、100が一番区切りいいでしょ。

 続けると終わりどころわからないし。


「……それもそうか」



「せめてお兄ちゃんは納得しないでよ! 大体、告白の部屋とかトンネルの部屋が作品全体を見ても面白くないのに先頭にあるから『なんだこれ、つまんね。やめちまえよ』『うわ、くそくだらねぇ。作者消えろ』ってなるんだよ! そんなだから読者が増えないんだから!」


(*かなりの脚色があります。)



 いやいや、私はお題を出してるだけだから。

 生かすも殺すも二人次第でしょ。


「……確かに」


「お前も納得させられてるだろ」


 まぁ、これから長い人生、何があるかわからないから、ひょっとしたらセカンドシーズンもあるかもね。



「急に生々しいよ、お題の人」



 〇〇〇〇〇〇〇〇



 じゃあ、最後に二人から挨拶してもらおうかな。



「はい! 作品は終わるけど、私達のことを何度も観察しに来てね! 部屋の鍵はいつでも開けておくよ!」



「本当なら作者と決闘したいところだが、打ち上げがあったから許してやるか。また会える日を願って乾杯」



 というわけで、「俺と妹のただならぬワンルーム」はこれにて完結となります。


 ありがとうございました!!



 〇〇〇〇〇〇〇〇



「……ふふふ、まだ誰も知らないみたいだね。あれで終わると思ったら大間違いだよ」



「何してんの?」


「ぬおわっ!? お、お兄ちゃん!? ……もう! せっかく黒幕感を醸し出してたのに! 台無しだよ!」


「まったく、何やってんだ。……I'll be back.」


「お兄ちゃんも黒幕感やってるじゃん! しかも英語でかっこよすぎ! 付き合ってください!」


「断る」


「そんなぁ~~!!」



 あの二人、本当に仲いいなぁ……。

 では、またいずれ。


 I'll be back.(真似したかった)







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