第2話 初めての場所には注意せよ!
一人目のチートな仲間をあともうちょっとで出そうと思います。
誤字脱字が多かったので、直しました。
僕こと、長谷川亘は親友の金田真央とお台場に観光にきていた。中学生二人だけにしてはちょっと遠出だったので、まるで冒険しにきたようでワクワクしていた。ゆりかもめに乗って博物館を見たり、食べ歩きグルメを回っていた。
今後、異世界へ本当の冒険に出るとは知らずに・・・・。
金田真央とは幼稚園からの友達で、とても仲良しだ。彼はとても勇気と元気があり、いつも弱虫な僕を助けてくれた事も多い。もちろん、喧嘩したこともあるが、言い争うだけで怖がる僕に彼はすぐにあきれて仲直りしたものだ。
そんな彼は新聞に何故か分らないが、ゆりかもめの切符が二人分挟まっていたのだ。新聞屋のサービスかな? と思い、彼は僕に「お台場に遊びに行こう」と誘ってくれたのだ。
彼と僕はハシャギながらフジテレビを見学した。あっちこっちが目新しく、ハイテンションで見学した。
「ワタル、ちょっとトイレ行こう。」
僕達は白く、きれいなトイレに向かった。
入口に入ると、とても白い輝きが僕の目を刺した。
(トイレはきれいな方が気持ちがいいけど、ここまでピッカピカにする必要は無いと思うんだけどなぁ。逆に落ち着かないかも。)
僕はちょっと長めのトイレへの通路を抜けると、白い輝きが薄れていった。
するとそこには昔の西洋風なドレスを着たお姉さんや、布地が白いがシスターみたいな服を着た女性の方達。その周りを守るかのように、ずらりと並ぶ西洋風の鎧を着た兵士のような男の人たち。みんな僕の事をギロリと睨んでいる。(僕の主観です)
僕が居る部屋はレンガの壁で、まるでどこかのお城の中のようだ。
(しまった!僕達、うっかりテレビの撮影現場にまぎれ混んじゃったみたいだ。ど、ど、どうしよう、真央は・・、って居無いし!)
さっきまで隣にいたはずの真央の姿が見えなかった。僕よりも早く気が付いて逃げたに違いない!薄情者!
僕が心の中で親友に不満を抱えていると白いシスターさんが歩み寄ってきた。
「す、すみません、間違えてここに来てしまったようです。そ、その、お邪魔をするつもりはありませんでした。し、失礼します!」
僕は回れ右!をして、さっきの白い通路を出ようとした。
しかし、僕達が通ったはずの通路は存在しなかった。
僕がびっくり仰天していると、シスターさんが声をかけてきた。
「すみません、伝説の勇者様。私達があなた様をこの世界に許可なく連れてきてしまった事を真にお詫びを申し上げたいと思います。どうかご無礼をお許しください」
「い、いえ。僕はトイレと間違えてここに来てしまっただけです。きっと、他の役者さんと間違えているのでしょう。僕は失礼いたします」
「あの、いきなりなので混乱されていらっしゃるのでしょう。落ち着いて、どうか私達の話をどうかお聞き下さい」
「だ、だから、僕は役者じゃありません。人違いです。お金もあまり持っていないので、みなさんの撮影の邪魔をしても慰謝料の方はかんべんしてください」
「いえ、そういう話ではなく、・・・」
少市民な僕と白いシスターさんは40分位の間、食い違った会話を続けていた。結局、僕が落ち着いたのはトイレの我慢ができなくなって、トイレを借りた後だった。他の皆さんもよくこんなに長い時間を我慢して立っていられるのか不思議だ。
僕はシスターさんに勇者召喚の話を聞き、「なんじゃそれー」とか、「真央はどこいったの?」とか叫んだ。
そうして、話は王様の前へとつながっていく・・・。
(城の一室のベランダ、・・じゃなくてテラス)
勝手に僕が魔王を倒す話になって、僕には部屋を与えられた。
僕は夜空に浮かぶ月のような衛星を眺めた。真っ赤な光が輝いていて、なんだか不気味だ。
僕はホームシックになった、いや、ワールドシックかな?異世界よりもアマゾンの原住民にやりで囲まれた方がまだましかも。(かなり失礼、アマゾンの方々、又は出身の皆さま、もしこの小説をお読みになされていたら、ごめんなさい!)
「真央は今、どうしているんだろう?」
僕はため息をついた。
真央は僕と一緒に召喚されなかったらしかった。真央がテレビ局で僕を探しているのだろうか?それとも、この世界に召喚されたが別の場所にたどり着いたのか、僕には分からない。
白いシスターさんは、この世界の巫女のような存在で、僕にいろいろ説明してくれた。
僕をこの世界に召喚した魔法は、古代の遺跡に残されていた文献や魔法陣から得た知識らしい。5年程前から突然と現れた魔王軍に支配されていって、召喚魔法にすがったそうだ。
詳しい事は分からず、元の世界に戻す方法も分からないらしい。
勝手に召喚して、迷惑な話だ。
ヒントが残っているかもしれない古代の遺跡も魔王の軍勢に支配されたようで、元の世界に戻る可能性を探すためには、魔王軍と戦うしか、道は無いようだ。
僕は魔王との戦いを決心した
元の世界に戻るために
ついでにこの世界の人たちの平和のために
でも、足が震えるのを止められなかった・・。
それから3カ月、僕は城で戦い方や魔法の訓練をした。
いくら魔法の能力測定で一般兵ぐらいの結果が出ても、それは、その時点での潜在能力。戦い方や魔法の使い方を知らなければ、ただのガキだ。
3カ月の特訓のすえ、ようやく僕は旅立ちの準備を迎えられた。一般兵と同じ位の能力だけど・・・・。どうやら、王様は近衛兵の優秀な方と言っていたが、多目に見積もっての話らしい。トホホ・・・。
しかし、元の世界に生きて帰りたければ、もっと強くなるしかない。
一週間後は仲間を率いて旅に出るのだから。