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ムサビとベムスターが好きだった叔父の物語  作者: 巳ノ星 壱果


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7話 ヒーローは実はにいちゃんだった

第七話 ヒーローは実はにいちゃんだった


我が家には毎年、夏になると、親戚がはるばる北海道からやって来た。


その季節になると、にいちゃんは決まって、

自慢げにこの格好で現れる。


ウルトラマンの、あのシャツ。

それに、麦わら帽子。


写真を探していたら、にいちゃんがそのシャツを着ている写真が見つかった。

それをイラストにしてもらったら、こんなシャツになった。


挿絵(By みてみん)


そう。

デカデカとウルトラマンが描かれているシャツだ。


その日は、親戚が十人ほど集まる日だった。

家の中では、みんながそれぞれ準備をしていた。


母が言った。


「にいちゃん、少しは動いてよ。」




すると、にいちゃんは、両手を大きく上に上げた。


あれ。

ついに立ち上がるのかと思った、その瞬間。





にいちゃんは、その場で両手をぶんぶん振りながら、

大きな声で叫んだ。


「わーい、わーい!

動いたー、動いたー!」




私は、子どもながらに、ゲラゲラと笑ってしまった。


母は、にいちゃんを白い目で見ていた。

でも、そのあと、何も言わなかった。


私は、その光景を見ながら、

一度くらい、私もあれをやってみたいと思った。


でも、結局、真似はできなかった。


そう、ウルトラマンも、三分経ったら帰ってしまう。


にいちゃんは、大事な時のために、体力を温存しているのだ。


だから、

にいちゃんは、私のヒーローだった。



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― 新着の感想 ―
理屈じゃなく、にいちゃん好きなのが伝わってくるからかな。 いつ見てもほっこりします! これは文章を超えた癒しの魔法!
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