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ムサビとベムスターが好きだった叔父の物語  作者: 巳ノ星 壱果


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12話 時限爆弾スイッチ

 第12話 時限爆弾スイッチ


 自由に生きているにいちゃんだった。


 その正体は、姪の私から見てもよく分からない。


 いろんな人と出会ってきたけれど、

 にいちゃんほど変わった生き物に、私は出会ったことがない。



 私も変わっていると言われることがある。

 にいちゃんの血が少し入っているから、

 もしかしたらその気質を引き継いでしまったのかもしれない。


 にいちゃんとは、ずっと連絡を取り合っていた。

 叔父のはずなのに、まるで友達みたいに仲が良かった。




 でも、にいちゃんには一つだけ欠点があった。


 にいちゃんは、思ったことを全部口にしてしまうのであった。



 特に、私の父とは、相性が悪かった。


 厳格な父と、自由すぎるにいちゃん。

 合わないのは、ある意味当然だった。



 ある日、にいちゃんが実家に来た。


 父とにいちゃんが向かい合うと、

 どこか気まずい空気が流れる。


 父は若い頃から髪が少し薄く、

 高級シャンプーを使ったり、ヘアケアにはとても気を遣っていた。



 そして、にいちゃんは言った。


「いやー、お父さんは頭が良いから、髪を失ってしまったんですね。」


 空気が凍った。



 父もムッとし、不機嫌になる。


 私は思わず、心の中で叫んだ。





「一番言ってはいけないことを、なんで今言うんだー」





 時限爆弾のスイッチを、

 毎回ピンポイントで押してしまう。

 それが、にいちゃんだった。


挿絵(By みてみん)




 そして、話題を変えるのが、いつも私の役割だった。


 にいちゃんだけが、悪気のない顔をしていた。

 そう、にいちゃんは、いつまでも心が少年のままだった。


 本当に、思ったことをそのまま言ってしまう人だった。


 何も考えずに、時限爆弾のスイッチをポチッと押してしまう。


 それが、にいちゃんだった。


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― 新着の感想 ―
間違いなく【発射スイッチ】押してます GOしちゃってます 笑
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