第七話 加護
((ソ、ソロモン……ってあ、あのソロモンですか!?))
『ほう? さては貴様、吾輩を知っておるのか?』
((そりゃあもちのろんですよ!! 知らない人のほうが少ない!! 72柱の悪魔を従えるゲームでもむっちゃくちゃ強い〈SSR級〉の超アタリキャラですよ!!))
『げーむぅ? よくわかんないが、吾輩のことを知っているようで』
((おっとしまった……ま、まぁとにかく、めちっちゃ有名ですよ!! おとぎ話にも登場するくらいには!))
『ソ、ソソ……ロモン王……は、吾輩の父上のことじゃが…………ま、まぁそんなのはいいから〈加護〉じゃ、〈加護〉!!』
((えぇ~、もっと武勇伝とか聞きたかったのになぁ~、ま、ゲーマーたるものここは惜しいが、仕方ない。でもどんな〈加護〉をくださるんですか?))
『ズバリ――〈不死〉!!』
((あ、ああ………………………………〈不死〉?!?!))
『うむ!! 吾輩の《《取って置きを》》、貴様にはやろうっ!!』
((…………ふ、ふふ、ふははははははは!!!! うっしゃあああああああああ!!!! ここに来て、「俺の勝ち」が確定したぞおおお!!!! うおっしゃあああああああああ!!!!))
『おーう!! 良い反応じゃなぁっ!! もっと喜べ!! そして吾輩を、敬い奉るがよいラプラス!!』
((きゃーー!!!! 可愛いですわーーソロモン様ーー!!!! 大好きーーちゅっちゅっ))
『(ちとキモイが……ま、まぁ吾輩を褒めてることに変わりはないからな……許そう。でもこやつ、ほんとに魔族の赤子か? 今迄に対話した中で赤子が超越した自我を持ってるケースは何度もあったから、これ自体はそう珍しくないのだがーま、難しいことは分からん!)ん”ん”、まぁ〈不死〉と言えど、貴様の場合フツウに死ぬじゃろうが、喜んでもらえて何よりじゃ!!』
((なんだ今の沈黙……まぁでも、こんな最強すぎる加護はゲームでもそうめったにな……ぇ? い、いま、なんて?))
『恐らくだがァァーーーー、フツウに死ぬじゃろうな☆ 《《貴様の場合》》』
((……ほ?))
『知らないのか? 〈加護〉は2つ以上存在している場合、複製した方の性能は本家と比べて劣るもんじゃが……これ常識だぞ? まぁ貴様はまだ赤子のようだし知らなくても違和感は無いがな』
((は?
((ほ? ……))
『しょうがないじゃろうて、まぁ分かりやすく説明するとだな。吾輩は加護――〈不死〉によって何をされても死なない。これは名の通りの効能じゃが、貴様の場合、せいぜい体が再生するとかその程度じゃろうな!! だから、再生する前にボコボコのボコにされればフツウにシヌッ!!』
((つ、つまり……そういうことですか。じゃあ、どの程度の再生力が期待できるんです?))




