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モブキャラに転生したと思ったら俺が主人公だった  作者: 絵山イオン
水の国では役立たず!?

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10/10

メインストーリーに抗いたい

投稿が遅れてすみません!

引き続き本編をお楽しみください

 エリオス王に魔王の配下の討伐を宣言したフリード。

 その後の話し合いの結果、二日後に決行することになった。

 話を終えたフリードとファイエンは、宿を手配していたシャーリィと合流する。


 シャーリィとティニアは宿屋内にある喫茶店で飲み物を飲みながら談笑していた。

 その姿を見たフリードは、シャーリィが元気になってよかったと安堵する。


「シャーリィ、戻ってきた」


 フリードが声をかけると、二人は楽しそうな会話を中断し、こちらを見た。

 そして、席を立ち、フリードたちの方へ歩み寄る。


「あんたたちが帰ってきたら、観光しようと思っていたのよ」


 シャーリィに服の裾を引っ張られる。


「シャーリィ……」


 シャーリィの行動にファイエンがため息をつく。


「僕たちは観光客じゃないんだ。エリアス王国は――」

「はいはい。ファイエンの小言は後で聞くわ」

「あのねえ!」


 今のようにシャーリィとファイエンは度々衝突する。

 シャーリィはヴォルガン王の命で各国を旅している自覚がなく、対照的にファイエンは責任が強いからである。

 この間に入る役割をティニアが担っているのだが――。


「せっかくエリアス王国に上陸したのです! お姉さまの言う通り、城下町を見てみませんか?」


 珍しくティニアがシャーリィの味方をしたのだ。

 ファイエンがフリードを見る。

 二人の意見を覆してほしいと言わんばかりの表情で。


「……シャーリィ、観光はちょっと待ってくれないか」


 フリードはファイエン寄りの意見をシャーリィに告げる。


「エリアス王国の現状は深刻だ。その話をさせてほしい」


 ファイエンがうんうんと頷いている。

 シャーリィはムッとしたものの、少しして「わかった」と渋々納得した。



 四人は喫茶店から宿泊部屋に場所を移した。そして、シャーリィとティニアに謁見での内容と魔王の配下の討伐を二日後に控えていることを伝える。


「ふーん」


 話を聞き終え、現状を把握したシャーリィは窓の側に立ち、外の様子を眺める。


「一時の平穏ってことね」


 シャーリィがぼやく。


「戦死した水の勇者の代わりにあたしたちが魔王の配下を討伐しろと」

「ああ」

「水の勇者は魔王の配下に石にされ、連れ去られたんですよね? それならまだーー」


 水の勇者について、シャーリィとティニアの解釈は違う。

 シャーリィやエリアス国王など、ほとんどの人たちは水の勇者は死んだと思っている。

 だがティニアは水の勇者は生きているのではないかと希望を持っていた。

 シャーリィはチラリとティニアを見たのち、ため息をつく。


「……石化の呪いが解けるなら、生存してるかもしれないわね」


 シャーリィがティニア寄りの発言をする。


「そうだとしても、石になった水の勇者を助けるために、敵地に乗り込まないといけないわ」


 水の勇者の生死がどうあれ、フリードたちが魔王の配下の根城に乗り込むことには変わりない。


「なおさら、出かけなきゃね」

「シャーリィ」

「魔石とか、杖の手入れをしておかないとーー」


 ファイエンが声をかけるも、シャーリィの真摯な表情を見て、口を閉じる。


「ってことだから、あたし出かけてくるわ」


 話が一段落したところで、シャーリィは部屋を出た。


「待ってください、お姉さま!」


 続いてティニアも部屋を出てゆく。


「ファイエンはどうするんだ?」

「今からでも騎士団を訪ねて特訓するよ。フリードもどう?」

「俺は――」


 また選択肢が出てきた。

 シャーリィを追いかけて街を散策するか、ファイエンと共に特訓するか。

 フリードの答えは決まっている。


「必要なものがないか買い出しに行ってくるよ」

「そう……」


 シャーリィを追いかける。

 そうしないと、大事なイベントを逃してしまうから。

 フリードの答えに、ファイエンはしょんぼりしていた。


「夕方までには戻ってくるね」


 ファイエンは剣を担ぎ、特訓へ向かった。

 一人になったフリードは現世でプレイしたメインストーリーを頭の中で振り返る。

 物語はゲームの通りに進んでいる。

 しかし、今回のフリードはメインストーリーに抗いたいと思っていた。


(二日後の魔王の配下との戦闘で――、シャーリィが死ぬ)


 何故なら、仲間の一人であるシャーリィが命を落とす運命にあるからだ。

 

次話は12/23(火)7:00に投稿します!

お楽しみに!!

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