第4話 これって仲間ってやつ!?
「ピーン、ポーン、パーン、ポーン♪
みんなー!こんにちはー!
本編の前のナレーション会話について、最高神である松からお知らせだよ!
いきなりで申し訳ないのだけど、これからは、何話かに1回、冒頭のナレーションの会話をいれる感じにしようと思うよ。
特に規則性とかはないけど、分かりやすく、例を挙げると、5回に1回とかだよ!」
「皆様には、急に変更になってしまったことを心より、お詫び申し上げます」
「理由としたら、根源神(作者)のネタを長持ちさせる為だって。
全く、使えねーな」
「そういう訳で、皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いします」
「てことで、今回の物語のナレーターも、前回と一緒で、この世界の最高神である松と」
「その秘書であるユウと」
「学園長のバウロスの三名がお送りします」
「「「それでは、本編へどうぞ!」」」
ーーーーー
ピンク髪の女子のお願いで、レポートの修正を手伝って、1時間ほどが経過した頃
「やっっっと、完成したぁー!」
「疲れたぁ〜。でも、おめでとう。
間に合ってよかったね」
「“光くん”もありがとう!」
レポート修正を手伝う前、お互いに軽い自己紹介をした。
ピンク髪の女子の名前は、“ウィズ・ブレイク”
ウィズは、何度か自由生徒になるための試験を受けては落ちて、学年最後の試験に合格して、なんとか学園生徒から自由生徒になったそうだが、成績が悪すぎで留年しそうになっており、それの救済措置として、担任からレポート提出を命じられたそうだ。
本に曰く、身体を動かす、戦闘面とかの技能は他の人よりもダントツで優秀だけど、その分、頭が他の人よりもダントツで、ものすごく悪く、ドジっ子でもあるため、様々なことをやらかしているらしい。
周りからは、脳筋アホ女子ということが知られているので、“ゴリラの姉貴”という嫌な二つ名がつけられている。
そして、この二つ名は学園では有名らしく、もし、学園のどこかでいじめられていたら、
「あ!あそこにゴリラの姉貴がいるぞ!」
と言えば、どんな奴でもたちまち、逃げていくという、御守りみたいな二つ名になっているらしい。
しかし、これを本人の前で言ったら、プロレス技をかけられる。
しかも、ゴリラの姉貴という二つ名にふさわしく、力もゴリラ並みのため、2回だけ、プロレス技をかけられたことで、骨を砕かれ、気絶した生徒がいるらしい。
まぁその時は、いじめられていた生徒を助けるために、本気でプロレス技をかけたらしく、学園からは、特にお咎め無しだと言う。
そのため、ウィズはアホだけど、正義感が熱い人だとわかる。
でも、そのアホ度が酷すぎる!
レポート、ほぼ全修復だよ!?
さすがに、脳みそが溶けそうになったよ!
「それじゃあ、これ、先生に提出してくるね!
そうだ!お礼がしたいから、お互いにアドレス交換しない?」
「いいよ!でも、僕の脳を溶かした代償は高くつくよ」
「大丈夫!ここ最近、実家からお小遣いもらったし。
後、おいしいスイーツ屋知ってるから、楽しみにしてね!」
そう言って、お互いに、情報型魔道具を取り出して、連絡アプリを開いて、メールアドレスを交換した。
(松のちょこっと解説→
フォトマとは、スマホの形をした魔道具で、これさえあれば、身分証明やパスポート、お支払いや情報検索などができる超便利アイテムだよ♪
この世界の大半以上の人達がこのフォトマを持っているよ)
「よし!アドレス確認したよ」
「こっちも、アドレス確認できたよ」
そうやって話していると、図書室の扉が開き、一人の水色の髪に丸い眼鏡をした男子が入ってきて
「こんなところにいたんだねウィズ。
探したよ」
「あっ!“アレン”じゃん。
どうしたの?」
「いや、先生が、“ウィズが一向にレポートを提出しないから、探してきてほしい”って頼まれたから、学園のあちこちを探して回ったんだよ。
一体、こんなところで何していたの?」
「いやぁ~、実は、そのレポートのほとんどが間違っていることを光くんが教えてくれたから、光くんの手助けのもと、レポートを修正したんだよね。
今、丁度終わったところ」
「終わったんなら、はやく提出したほうがいいよ。
先生、“あいつはアホかぁー!”って、怒っていたよ」
「マジで?ヤバ!
急いで提出してくるー!
てことで、光くん!一旦バイバイ!」
そう言った刹那。
ウィズは馬のようなとんでもない速さで、走っていく。
「…えっと、光くんで合っていますか?」
「あっはい!自由生徒1年、星松 光と言います!」
「ご丁寧にありがとうございます。
僕は、自由生徒2年、“アレン ハント”と申します。
気軽に、アレンと呼んでください」
「分かりました。よろしくお願いします。アレンさん」
「敬称は不要ですよ。こちらもよろしくお願いします」
「分かった。それじゃあ、遠慮なくタメ口でいかせてもらうね。
ウィズはアレンのことを知っているみたいだけど、友達?」
「ウィズとは、古くからの幼じみだよ。
ウィズと幼じみなのに、自分が自由生徒2年でウィズが自由生徒1年なのは、学年最初の自由生徒の試験に合格して、自由生徒になったのに対して、ウィズはアホすぎで一向に試験に合格できないかった、というのがあるからだね。
そのせいで、本来だったら冒険にでかけているところを、幼じみってことで放っておけなくて、今でも学園にいるし、周りは既に冒険にでかけているという気まずい空気があるだよね…」
「そ、そうなんだ…」
「だから!本当にありがとう!
レポート修正手伝ってくれて!
おかげで、冒険にでかけられる!」
そう言って、顔面が近づけ、感謝に溢れている目線を向けるアレン。
「そう言ってもらえるなら、手伝った甲斐があったよ」
「しかし、なんでウィズのレポートが間違っているとわかったの?」
「それは…。うーん」
「もしかして、話長くなりそう?」
「うん」
「それじゃあ、よかったら、学園内にあるカフェで話さない?奢るから」
「いいの?」
「いいよ!
むしろ、これぐらいじゃあ、ゴリラの姉貴と呼ばれるほどのアホさを持つウィズの手伝いのお礼にもならないから、気にしないで。
大変だったでしょ。ウィズに勉強を教えるのは」
「確かに大変だった。
もう、一から説明する必要があったから」
「だろうね。それじゃあ、行こっか。
ウィズには、こっちから連絡しておくから」
「ありがとう」
こうして、僕らは図書室を出て、スタ〇バックス風のカフェ、ステーバックスにやって来た。
そして、ウィズがぶつかってきて、バラバラなったレポートを集めている時に気づいたことなどをアレンに話した。
「スゥー。本当にごめんなさい。あのゴリラが」
「いや、気にしなくていいよ」
「いや、気にするよ。
だって、風魔法の応用を教えたのは、自分だし」
「そうなの!?」
「…うん。この応用魔法は、風属性下級魔法が一つ、ジャレプを応用した魔法なんだ」
(ユウのちょこっと解説→
ジャレプは、風属性下級魔法に分類される風魔法で、本来でしたら足元に風を生成して、ジャンプ力を高める魔法です。
その威力は、2階ぐらいの高さをジャンプできるほどです。
ここでの応用は、おそらく、風の生成を足元ではなく、背中あたりにして猛スピードをだせるようにした感じでしょう)
「なにしろ、アイツは寝坊が酷くて、遅刻制限数をオーバーしそうになって、“なんとかしてぇ〜、アレえもん〜”って、泣きながら言われて、男子が女子寮に入ることはできないから、アイツが覚えている数少ない魔法のジャレプの応用を教えたんだよ。
せめてものの抵抗で、毎回、電話したんだけど、眠りが深すぎで、全然気づかないだよ。
だから、本当にごめんなさい…」
そうやって、アレンがずっと謝罪していると
「あっ!いたー!」
と言って、ウィズがやって来た。
「何飲んでるの?」
「僕は、ココア」
「…コーヒーだよ。
それよりも…、ウィズ!」
その瞬間、ウィズの頭に、アレンの拳骨が振り注いだ!
ウィズの頭にはデカイ“たんこぶ”ができた。
「ギャァァァ!何すんのよ!?」
「何すんのよ!?は、こっちが聴きたいよ!このアホゴリラー!
人様に迷惑かけて!相手が優しかったから良かったものの、普通なら捕まっているよ!?
後、どの世界に、ぶつかった相手に助けを求めるバガがいるの!?
ほら、謝って!」
「うぅ…。光くん。ぶつかった上に、更に迷惑かけてごめんなさい。反省しています…」
「いやもう過ぎた話だし、別に気にしなくていいよ。どうしても気にするなら、この後のスイーツ屋で僕の部屋にいるポップちゃんがスイーツ大好きだから連れて行ってもいい?それでチャラにしてあげるから」
「そうなので、いいの?」
「いいよ」
本当にポップちゃんはヤバいよ。
実際、自分の寮部屋のお菓子は全て、あのお菓子吸い上げマシーンのポップちゃんが食べたからね。
これは、ガチで出費が痛いけど、大丈夫かな?
「ありがとう!光くんは優しいね」
「こちらからも、本当にありがとうございます。
ですが、スイーツの奢りだけでは、自分が罪悪感があるので何かお詫びをさせてください。例えば、何か困ったことなどはありますか?」
「本当にいいのに…」
「いえ、“保護者役”として罪悪感が…」
保護者役?
「うーん。それじゃあ、一ついいですか?」
「なんでも、どうぞ」
「実は、自由生徒になったのはいいものの、この後、どう動けばいいのか、分からなくて」
「自由生徒になった後の動きですね。
普通の流れでしたら、同じ自由生徒や正規冒険者と冒険のチーム、“パーティー”をつくり、冒険にでかける、という流れなんだけど、その感じだと、もしかしてパーティーをつくっていない感じ?」
「そうなんだよね。なんなら、パーティーを知ったのも、たった今だし」
「だったら!もし、光くんがいいなら、私たちと一緒にパーティーを組まない?」
「マジでいいの?」
「大マジ」
「いいですよ。僕たちは、自由生徒になる前から一緒にパーティーを組むことを約束していたのですが、何しろ人数が足りなかったので、むしろ、こちらがありがたいです」
「それじゃあ、お言葉に甘えて」
「やった!光くん、レポート修正の時に知ったんだけど、結構賢いから頼もしいね!」
そう言って、右手をだしてくるウィズ。
「握手!これから仲間になるなら、まずは握手からはじめないと」
それもそうだな。
そして、僕はウィズの右手を握り、握手をする。
「改めて、私はウィズ・ブレイク。よろしく!」
ウィズと手を離すと、今度は、アレンが右手を出してきたので握手する。
「こちらも改めまして。僕は、アレン・ハントと言います」
「自分も改めまして、星松 光と言います。
よろしくお願いします。
それと、僕の部屋に、ポップちゃんって言う、使い魔みたいな、かわいいおばけがいるんだけど、ポップちゃんもこのパーティーにいれてもいい?」
「いいよ!むしろ大歓迎!」
「こっちも、異論は全くないよ」
「ありがとう!」
こうして、僕、ポップちゃん、ウィズ、アレンの三人と一匹?で冒険者パーティーを結成したのだった。




